「FF7」に関連する書籍(本類)は派生作品の多さに比例して非常に多く出版されており「FF7R」が発売されてなおのこと、量もそうですが各書籍の内容が気になるところだと思います。
現在進行形のリメイク版「FF7R」以外の書籍は時間の経過によって(基本的に)中古/古本でしか手に入らないものが多く、あわせてそれぞれの書籍の中身の情報自体が少ない印象です(特に原作「FF7」に至っては25年前の作品なので当然といえば当然ですが…)。
ここではそんなモヤモヤを少しでも解消すべく筆者が所持している(内容が大体わかる)書籍のみになりますがそれぞれについてサラッと紹介していきます。みなさんの「どれ買えば良いのかな?」の手助けに少しでもなれれば幸いです。
【原作】「FINALFANTASYⅦ」関連書籍
ファイナルファンタジーⅦ 公式設定資料集
PS版「FF7」ソフト自体の発売前である1997年1月25日に初版が発行されたもので「FF7」に関する先行資料、ざっくりとした情報が載っているという印象で、攻略本ではありません。
内容は写真(ゲーム画面)の多さ、文字の少なさ、文字の大きさからぺラい印象を受けますが(笑)、あくまで「(当時)発売前にゲームの情報を知りたい人向け」に発売されたものです。「FF7R」の類似本でいうところのワールドプレビュー的な代物です。
キャラクター紹介に多くのページを割いている印象ですが、多数の書籍が存在している現在となってはこの本でしか得られない情報はあまりないかもしれません。
この本の魅力としては2点。
①:野村哲也氏が描いた各キャラのイラストがキャラ紹介ページそれぞれ半ページに大きく描かれており(既出のイラストデザインとはいえ)数ある資料の中では一番大きく(細部まで)見ることが出来ます。
②:天野喜孝氏が描いた「FF7」のコンセプトアートのA4サイズの両面ポスターがついてます(4つ折り)。
ファイナルファンタジーⅦ ガイドブック
B5サイズのぺらっぺらな本(もはや冊子)ですが、そもそもこちらは「FF7」のソフトのコンビニ予約特典として配布されたものです。筆者は原作「FF7」リアルタイム世代ではないため「FF7」プレイ(クリア)後のそののちに中古で購入しました(200円ほどでした)。
中身については特典というだけあっておまけ感があります(おまけにしては豪華ではありますが)。あくまでも「ゲームを始める前に。」の基礎知識、システムや操作説明などのざっくり情報です。
今ではコレクター品でしかない印象ですが、特典だったにしては現在でも中古ショップ(駿河屋等)で見かけますし、値段も相まって(高騰していないので)購入しやすい印象です。「FF7」関連の本なら何でも集めたい!って方は取りこぼしなきようという1冊。
ファイナルファンタジーⅦ インターナショナル メモリアルアルバム
ファイナルファンタジーⅦ インターナショナル メモリアルアルバム/デジキューブ
こちらは筆者は所持していない1冊ですが、同様のメモリアルアルバムの「FINAL FANTASY Ⅷ(8)」のものを持っているため大体の内容(イメージ)として紹介します。
簡単に言うと<ゲーム画面とセリフが、画像&文字で”本”として味わえる>というものです。すなわちゲームプレイをしなくても/実機がなくても物語を(物語だけを)味わうことが出来ます。ゲーム内で選択肢が発生する部分は(おそらく)満喫した方のルートで表示されていますのでユフィやヴィンセントも加入するストーリーを辿ると思います。
ちなみに「FF7インターナショナル版」でのメモリアルアルバムのためインターナショナル版で追加されたザックスのシーン(神羅屋敷からの逃亡中)なども網羅されていることでしょう。
特に今現在PS版がプレイ環境にないだとか、確認程度のことがしたい場合は重宝しますし、読むということによって「FF7」をいつでも楽しむことが出来ます。
ファイナルファンタジーⅦ 解体真書 ザ・コンプリート(改訂版)
ファイナルファンタジーⅦ 解体真書 ザ・コンプリート(改訂版)/アスペクト
原作「FF7」の発売当時に存在していた攻略本の一つです。
時代(1997年)的にも攻略本が強かった(ネット主流じゃなかった)と思うので、この本を使って「FF7」をプレイをした、攻略したという人は多いのではないかな?という1冊(攻略本は他にVジャンプブックスのものもあります)。
ちなみに現在では主流であるスクエニ刊行の攻略本【アルティマニア】は「FF7」に関しては2005年まで登場していませんでした。
筆者は当書籍を使用してのプレイではなかったのでゲーム進行における情報の整合性や使い勝手などはわからずその視点での評価は出来ませんが、Amazonでの評価は良さげな印象。まぁ今現在攻略情報ありきで(それ目的で)購入する人は少ないと思うのでその辺はどうでもいいのかなとも思いますが…(笑)
当書籍では攻略の記載が章立てになっておりこのページ構成には個性を感じます。各章指定のキャラが物語を語るアナザー視点の1/2ページはゲーム本編では読み取れないボーナストラック的なもので興味深いです(これが波紋の要因だったりしてるわけですが…(笑))。攻略情報だけではなくインタビュー記事などもあり当時を存分に楽しめる1冊です。
充実した内容のためあえてもう一つの攻略本「アルティマニアΩ」との違いを楽しむ(比べる)などの楽しみ方も出来るかと思います。
実は2種類ある…
ファイナルファンタジーⅦ 解体真書 ザ・コンプリート/アスペクト
ちなみにこの「解体真書」には、無印版(青色・クラウドが表紙)と改定版(緑色・エアリスが表紙)の2種類があります。
この2冊の違いはソフトのインターナショナル版での追加要素部分が追記(約10P)されている方が改訂版です。今でいえばどちらでも良いけど、コレクション目的なら1冊増えてしまう。というちょっとやっかいな存在とも言えます(笑)
ファイナルファンタジーⅦ アルティマニアΩ(オメガ)
ファイナルファンタジーⅦ アルティマニアΩ(オメガ)/スクウェア・エニックス
【アルティマニア】といえば「FF」シリーズ(スクエニ作品)の攻略本というイメージが今でこそ根付いていますが、「FF7」におけるアルティマニアはPSソフトの発売から7年後の2005年に「AC…アドベントチルドレン」の公開に合わせて発売されたこの「アルティマニアΩ(オメガ)」だけです。
中身についても他作品のアルティマニアとは多少異なり、攻略情報はありつつも資料的な要素が強く、7年後に(再び)作品を味わう、学びなおすような印象があります。製作元が蔵出しをしたような印象で新たな発見?に感じる情報もあったりします。
それもそのはずアルティマニアについて調べたところ、【アルティマニア】と【アルティマニアΩ(オメガ)】はそもそもの内容の違い=タイトルの違いのようです。
ちなみに【アルティマニア】が王道主流の攻略情報メイン。【アルティマニアΩ(オメガ)】は上記の通り資料集的なさらに詳細に踏み込んだメタ的なものとのこと。
内容の違いはさておきアルティマニア特有の大ボリュームは「Ω」も同様のため今現在はゲーム攻略情報よりも資料集である「Ω」の方が嬉しいかも?読み応えは抜群です。