【ノベライズ】「PSYCHO-PASS サイコパス 3〈A〉」/読後感想

アニメ「PSYCHO-PASS サイコパス 3」のノベライズ本1巻である、「PSYCHO-PASS サイコパス 3〈A〉」を読んだので、読み終わりの感想を書き残しておきます。

「PSYCHO-PASS サイコパス 3」のアニメ&ノベライズに関するネタバレを含んでいますので、閲覧にご注意ください。
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ノベライズ本の原作にあたるのは、アニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」シリーズの3作目、劇場版を挟んでいるものの、シーズンアニメとしては5年ぶりの新作でです。

アニメは2019年10月~12月にかけて全8話で放送され、その後続編映画にも繋がっています。それでもまだ序盤?風呂敷広げただけ感が凄まじく、何も回収されず続きを匂わせたまま…という感じ。現在は新たな情報等なく視聴者としては足踏みをさせられている状態です。

全8話とはいえ過去2シリーズの放送30分枠と違い1時間枠となっており、そういう意味では16話レベルのボリュームです。ちなみに1時間ぶっ通しで毎回「PSYCHO-PASS サイコパス」を試聴するのは(いろいろな意味で)結構キツイな…と思ったのはここだけの話(笑)

2期から6年後の物語

3期の主人公は、慎導灼炯・ミハイル・イグナトフの24歳の男性監視官2名。新キャラ。

執行官も知っている顔は2期に登場した雛河しか残っておらず=1係はほぼ、誰これ?状態の総入れ替えとなっています。ここら辺は新しい物語が始まるんだなぁ~で片づけられましたが、物語内は2期から6年の歳月が経過しており、初見の時点ではこの6年間は空白の状態。「PSYCHO-PASS サイコパス」のこれまでの描き方を考えれば案の定?知っている人々の衝撃的な現状がストーリと共に説明なしで平然とぶち込まれてきます。

霜月”課長”とか、常守朱(28歳)にギョっとしながら、月日の経過をしみじみ感じたり。

1期2期を思えば、外務省行動課の豪華絢爛さにして圧倒的説明のなさに、あんまりツッコんでばっかいても疲れるな…っていうのと「そういえばこのアニメは自分で何とかせねば(理解せねば)いけないんたっだ。」と思い出しました。3期は2周しても理解が追い付かない面もあります、難しい…。

そして相変わらず、全然教えてくれないのに、凄く匂わせてくる皆さんに若干イライラしつつ(笑)それでも世間で言われている評価よりは楽しく最後まで見れたと思います(もちろん、それってどうなの?それはないわ~。と思う場面もたっくさんありましたがね…)。

「PSYCHO-PASS サイコパス」の物語を理解する上でノベライズは重要

「PSYCHO-PASS サイコパス」という特殊な世界観、複雑怪奇な物語において、ノベライズはかなり重要度を持っていると思います。私自身、ノベライズを読みたい(読んでまででも物語を理解したい)と思ったのこそ「PSYCHO-PASS サイコパス」のアニメ1期でした。

アニメや映画など映像作品に対して、絵や言葉(だけ)では読み取れない各人の心情の部分を理解したい。もっとゆっくり物語を追いたい。違う角度から作品にアプローチしたい。と思った時に、文章で読むということの楽しさを知りました。

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ノベライズ本を読んだ感想

今作〈A〉は「PSYCHO-PASS サイコパス 3」ノベライズ本の1巻(扱い)で、収録されているのは、3期アニメ全8話中の3話まで。ハイパートランスポート社絡みの一件が片付いて、都知事選の話が始まったところです。

本で印象的だったところ

本のストーリーや展開自体はアニメの脚本家である吉上亮氏が手掛けているので極めて忠実にえがかれています。忠実ながらも文章で受け取る面で印象的だったところをいくつか。

メンタルトレースという行動へのリスク

灼のA級メンタリストの能力として本編内で幾度も登場したメンタルトレースという、要因を組み合わせることによって(他人の)見たい場面に乗り移れる特殊能力。行動。

これがアニメでは良いように使われてる取って付けた設定感が満載で、これがあればなんでもありじゃん!的な無敵超能力のように感じる面が多かったんですが、それだけではないということ(危険性の重み)が少なからずわかるような説明がノベライズでは(アニメ以上に)あり、より理解が深まりました。

結局とんでもない能力であることに変わりないんですが、アニメよりはやっていることに納得出来たって感じ。それでもやっぱり「PSYCHO-PASS サイコパス」っぽくはないなと思ってはしまいますけどね。

出島育ち

3期は”入国者”についての視点など、過去作から更に広い世界や視野でシュビラシステムの盲点を突く本質的な物語が描かれています。

その中において、灼の出自(バックボーン)であり、価値観や思考に影響を与えている”出島で暮らしていた”という部分がアニメではちらっと覗く(言葉で言われる)程度だったのが、小説では”牛乳を飲んでいる”というアニメでもあった些細なワンシーンにおいて分かりやすく書かれていました。

アニメの何気ないシーン(描写)にも深い意味があったことが分かるのもノベライズだからこそ。こいうところがノベライズの好きなところです。

 霜月課長の苦悩

1期でJKだった霜月美佳という人物を知っている身としては、24歳!?、中間管理職!?と衝撃をぶち込んでくれた3期の彼女の立場。2期の頃とは比べ物にならないV字回復の成長っぷりとリーダーシップで、霜月も大人になったな…。と嬉しくもありました(劇場版「SS」で大分ましにはなっていましたが…)。

実際、彼女の言動や思考は人間臭さ(一般人そのもの)が出ていて理解は出来るものの、2期ではホントに嫌なヤツとして振舞いまくっていたので、その反動でか霜月課長の評価が3期で爆上がり。まだまだ幼いところも残るけど(喚くし)、この歳で頑張ってんなぁ課長…。と哀れみすら覚えました。

ビックリしたとはいえ、シュビラ適正という面で良い人選だよなと思ったポイントです。ただ公安に関わる全ての人に言えることでもありますが、ストレスでやられかけてて心配になってしまったり。

コングレスマンって何者か?

今作のキーマン(キーワード)である、コングレスマンインスペクターについて本を読むことによってアニメよりも少しでも理解出来たらいいなと思ってたんですが、この部分は1巻の時点ではイマイチぴんとはきませんでした。まぁアニメ本編もこの時点では黒幕に対して何も分かってはいないので、分からなくて当然と言えば当然かもしれませんが…。

私自身、アニメの続編である映画「PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR」を見てもなお、コングレスマンがなにやってるのか良く分からなかった人間なので、ノベライズを読むことで今後何とか理解したいと思っているポイントです。

実際のところ存在を印象付けることが目的で、何をやってるかってもはやそんなに重要ではないのかも?とも思ってるんですがどうなんでしょう。

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