【感想&レビュー】「DYSMANTLE」~無心になれる更地化ゲームを探しているあなたへ~

【感想&レビュー】「DYSMANTLE」~無心になれる更地化ゲームを探しているあなたへ~

今回はすべての「作業ゲー」好きに超オススメしたい、作業ゲー好き筆者イチオシの1作、破壊系サバイバルゲーム「DYSMANTLE」を紹介します。

コスパ最強なボリュームと中毒性によって、ただひたすらに時間が溶ける、切って叩いて壊しまくる(ある意味)危険すぎる1作です。

以下、本作のSteam版のスクリーンショットを掲載しています。ネタバレというほどのストーリー性はない作品ですが、未プレイの方は閲覧の判断に十分ご注意ください。

目次

「DYSMANTLE」とは…?

DYSMANTLE Announcement Trailer

「DYSMANTLE」は2021年11月に「10tones」より発売された破壊系サバイバル開拓アクションゲーム。

遊べる機器はスマホアプリ版もありますが、どっしり腰を据えて遊べるのはSteamのみとなっています(2024年1月現在)。筆者は今回Steam版を遊んでの感想&紹介です。

日本語にも対応しており、一部翻訳は直接的過ぎて若干伝わってこない言い回しもありますが、十分に遊ぶことが出来るレベルに達しています。

本作はトップダウン視点(3人称視点)で、近年多い1人称視点系アクションが苦手な方にもおすすめ(1人称視点が苦手な筆者も酔いませんでした)。

定価2,300円はこの後紹介していく作り込みの面からも納得の満足価格であり、ダウンロードコンテンツも2024年1月現在/既に3つ(も)あることから、人気の高さもうかがえます(ちなみに筆者は3つとも所持済)。

ゲームシステム/コンセプト

舞台はゾンビや獣といったクリーチャーが蔓延し、野生化してしまった島。

ここに一人ぼっちで取り残されてしまった主人公が、基地の食料が尽きたことをきっかけに地下のシェルターを飛び出し、島から脱出する方法を探っていくことになるというのが趣旨。

島はかなりの広さ(ゲームボリューム)を誇り、探索を進める中で(想像しうる)様々な要素が強化され、島を開拓、網羅していくというプレイヤー自身が島からの脱出を進めていく過程を楽しむことが醍醐味といえます。

中でも『破壊と創造』をおなかいっぱい味わえるシステムは非常に中毒性があり、ゲームの性質上キリの良さがないことも手伝って、気づけば長時間この世界に潜り込んでしまうことでしょう。

戦う!集める!作る!

まずタイトルロゴに描かれている”バール”こそがモンスターと戦うための武器であり、世界を開拓していくための道具、すなわちサバイバルのスタート地点です。

そしてバール(メイン武器)で、オブジェクトを破壊し、資材を手に入れることこそが本作の基礎であり、ある意味すべての起点とも言えます。

この資材の調達の繰り返しによって、武器や防具の作成&強化、リュックの拡張(調達時に持ち運べる資材のボリューム)が可能になり、それすなわち世界を切り広いていくことに直結しています。

資材の種類が物語るように、生み出せるものも当然数多く存在しています。

作成物ツリー(レベルでの制御もある)

オブジェクトの強度と武器の強度の優劣でオブジェクトの破壊が出来るため、序盤はバールでは壊せずにそのまま見過ごすしかないものや、あえて閉ざされた場所が、順を追って武器の強度を上げたり、より強力な武器を生み出すことで破壊が可能になる(→)次のエリアへ行ける!といった分かりやすい面白さとなっています。

探索可能なエリアが(少しづつ)広がることで新たな種類の資材を手に入れ、そしてまた強い武器を作って…という新しいものを作り出す高揚感がたまりません。

たとえば…武器の強化(作成)。

打撃武器:バール(➡)バット(➡)ハンマー

斬撃武器:鎌(➡)マチェーテ(➡)斧

武器の名前でイメージするだけでも明らかに強力になっていくと分かるはずです。

破壊や戦闘における際の手ごたえも変わり、打撃の回数が減る、一度に壊せる量が増えるなど、徐々に破壊作業と資材調達の効率も上がります。

壊して!壊して!壊しまくる!!!

そして本作の魅力の1つは《壊せないものはない》という謳い文句その通りに、ゲーム内のオブジェクトはなにもかも破壊することが出来る点。

これは草木にはじまり、家具、家電、建物の壁であってもと、厳密に言えばセーブポイントであるキャンプとイベントに絡んだ重要メモ以外の99%(以上)が破壊可能です。

すなわち、(ほぼ)完全なる更地化/整地が可能(このワードに惹かれる人はたくさんいるはず!)ということ。

特に人が暮らしていた様子が残る状況から身近なものを壊すことが多く、新たな家(集落)の跡を見つける度にお宝さがしにわくわくしてしまうことでしょう(倫理観的にはどうなの発言ですが、あくまでもゲームにおいての話ですからね)。

サバイバルもやる!

そしてサバイバル要素は戦う&壊す&作ることだけではなく、畑で作物を育てる釣りをするといった食材面のボリュームもあります。

手に入れた食材は島に隠された《レシピ》を見つけ、《料理》にすることで利用(消費)可能で、主人公のステータスをアップさせることが出来ます(バフ)。

同時に、主人公のステータスにおいてリアルタイムに減少していく要素はなく、空腹や睡眠自体の項目はあるものの、それらが欲求/行動制限としては発生しません。

ゲームとしてのサバイバル的めんどくささは排除されており、ここは気軽に遊べる良いポイントとして紹介しておきます(特に更地化に集中したい人にはこれはありがたいと思います)。

主人公も強くなる!

主人公は(オブジェクトを)壊す、(クリーチャーと)戦う、(作物を)育てる魚を釣るクエストをこなす、挙句には遺跡の調査をする(島の謎に迫る)ことなどで経験値を得てレベルアップし、その際毎回ランダムに提示されるスキルをプレイヤー自身が選び、習得することができます。

既存能力/ステータスの強化や便利能力の取得によって自分好みの成長を感じられる仕組みです。

他にも島の広さが物語るように、北は極寒の雪山、南は灼熱の砂漠という地形が存在しており、適温時以外のステータス管理は必要になります。

この管理とは服装(帽子と服)の着こなし、アクセサリの装備であり、もちろん資材によって作成が必要です(服/帽子だけでもたくさんの種類があります)。

雪山へは万全の防寒対策で挑む

例えば、極寒の雪山へは、毛皮の帽子/毛皮のコート/湯たんぽといった具合。

さいごに

流れは一見単調とも思えますが、このシンプルで分かりやすい部分にこそ『こんなゲームを探していた!』という人がいるはずだと思っての紹介となりました。

ゲーム内でしっかりと成長を実感できる正統派。

紹介文やイメージ通りの安心の1作と言えます。

ただひたすらに更地作業

気づいたときに自身がビックリするくらいにただひたすらに片っ端から物を壊しているわけですが(笑)、それだけ無心で遊べる、ちまちま作業ゲーが好き、破壊作業(更地作業)が好きという人に自信をもってオススメします。

『ドラゴンクエストビルダーズ(2)で更地にするのが好き(だった)!』、『似ているゲームが遊びたい!』という筆者と気が合いそうな方には是非一度遊んでみて欲しいです!

©10tons

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

Please Share
目次