【感想&レビュー】「ドラゴンクエスト(ドラクエⅠ)」~35年の時を経て辿り着いた元祖RPGを語ることなどもうないのかもしれない~(※ネタバレ注意)

【感想&レビュー】「ドラゴンクエスト(ドラクエⅠ)」~35年の時を経て辿り着いた元祖RPGを語ることなどもうないのかもしれない~(※ネタバレ注意)

目次

全体的な感想

ドラクエの特徴の一つ、名前の設定。

筆者が生み出した主人公はアレフガルドのアレフ!

説明皆無のゲームスタート。

ん?ダザイと?安易と?(笑)

これはゲームを遊ぶ前に「ゲームだけでは理解できないことも多そう…」と、先に読んだ小説版「ドラゴンクエスト」の主人公から命名しました。もちろん由来も一緒です(ドヤァ)。

小説「ドラゴンクエスト」

小説版を正規とするかはさておき、ゲーム内の説明不足で唐突な展開が小説によって補完が可能なので、(より)ゲームの世界観を味わいたい、感じたい、もっと知りたい方にオススメです。

特に主人公の生い立ち(勇者という説得力)やゲームでは描くことが出来ない旅の道中(街)の生活描写、集める3つの重要なアイテムについてもストーリー性のある明確な設定によって分かりやすかった&面白かったです。

ゲームには登場しないキャラクターがいたり、ローラ姫の設定などはゲームと異なっていますが、これはこれで楽しめる要素でした。ライトノベルで読みやすいので興味のある方は是非。

ゲームが生まれてからの歳月

今回感想を書くにあたっては、”35年前に生まれた”作品であるということに注目したくもなるのですが、この「(発売から)N年」というある種自動的に流れていく月日に関してはネタにするのは違うのかなぁと…。

「35年経っているから名作だ!」とか逆に「35年経っているから古くさい!」なんていうのはナンセンスですよね。当時と現在を年数や積み重ねた技術で比べて極端な評価をしてしまうのは今後さらに無理な話なので…。

もちろん35年も前に「ドラクエ」という今も続くゲームシリーズや、そもそもRPGというシステム、すぎやまこういち先生の名曲が生まれていたことに震えますがね…。

色違い祭り(笑)

あと、有名作(シリーズ)ゆえにゲームをプレイしていなくても知らず知らずのうちに自分の中に入り込んでいる情報があるはずで、今回のプレイで感じたことなのか、これまでの人生の中でどこかで触れたりしたことや、誰かの発言を自分の知識や言葉かのように偉そうにしゃべってしまっているかわからなくなっているのが正直なところです(笑)

変わらない世界観

ドラクエ名物、魅惑のぱふぱふなどシリーズの始まりから続く変わらない”ドラクエ”感。「あぁこれも最初からあったのかぁ…」と初プレイの筆者には逆に新鮮味がありました。

鍵…カギ…かぎぃ…

ゲームが生まれた時代を感じる点の1つとして、《カギ》が消費アイテムとして大活躍する今作。

カギ屋から購入したカギでいろいろな扉を開けて回り、ただの部屋でも平気でカギを使わせてきます。人様の家のドアも、姫が幽閉されている鋼鉄の扉も、ラストダンジョン内も全部同じ鍵で開きます(笑)

1個=1扉消費で所持は6個が上限、開けたところが出直すとまた閉まってる(カギが必要)という消費祭り状態ですが、ファミコンで出来る遊びの仕組みの最大限を楽しんでいると感じるポイントの一つです。

他にも街のフチをギリギリスレスレで歩くのがギミックというのも、今ではむしろ意表を突かれた感がありましたね。

当時の勇者たち、すげぇ!

この点については現在プレイ中の「2」での感想でも書くと思いますし、「2」の方がより感じるのですが、当時のファミコンプレイヤーたち(特に子供たち)は、よく当時の情報の少なさでプレイしていたな!クリアしたな!としみじみとしてしまいました。

いまでこそ攻略情報が世に溢れ、それを見ながら進めていくのが当たり前になっていますが、そこからすると、こんなにも次に行く場所ややることをプレイ中に教えてくれないか?わからないか?と当時を不憫にすら思いました。

まぁわからないからこそ解き明かす(ようやくたどり着く)楽しさがある、長く遊べるというのも一理ありますが…。

「このマップを見てどうしろと?」と上のマップを見て、立ち尽くしてしまったのは筆者だけではないはずです(笑)ちなみに羽は現在位置で、地名なんかは一切書いてありません。

まずどの方向に行くのか、どこを目指すのかがわからず、下手にうろうろする(禁断の橋を渡ってしまう)と突然強敵と遭遇し一発でやられたり…(で、所持金が無くなる、王様に嫌みを言われるんですからやってられない(笑))。

ストーリーをなぞるだけでカンストする最大レベル20の主人公に、行き先が分からず無用にバトルを続けさせ、ひたすらにランダムエンカウントと戦い続けてクリアしていたであろう勇者たちに感動しました。

THE・王道

勇者が旅をして強くなり、姫を助け、悪を成敗し、世界に平和をもたらす。王道にして究極のRPG。

このシンプルさと隙のなさ。浅いと感じそうな姫の激烈好意もむしろ深い(笑)

ラスボスの竜王の(しつこい)確認や、連続ラストバトルなどもドラクエが生みの親なのでしょうか?今でこそ当たり前のベタな展開もそれを生み出したが今作なのかもと思うと感慨深いものがありますね。

極端な話、今作に関して言えば今現在このゲームを始めようと興味を思っている人からすればゲームの評価や面白さというよりも「35年前に生まれていたゲームにふれあう」「ドラゴンクエストシリーズを制覇する」ということが一番の目的であるように思います。

その意識であれば確実に「遊びやすさは追及されている!」「今こそ遊ぶべき!」とお伝えしておきます。

まとめ

「ドラクエ1」をプレイしての感想を書きましたが、現在「2」をプレイ中で「3」が待機状態(購入済み)です。ロトシリーズや「11(11S)」との関わりについて感じたことはすべてをプレイ後にまた別で書きたいと思っています。

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