米作り体験型ゲーム「天穂(てんすい)のサクナヒメ」をクリアしたので感想とレビューを書いていきます。
2020年11月の発売直後から話題に上り、一時期品薄状態にもあった今作。期待を込めてプレイしましたが前評判通りまたひとつ素晴らしいゲームに出会うことが出来ました。
「天穂のサクナヒメ」とは…?
「天穂(てんすい)のサクナヒメ」は2020年11月12日に「マーベラス」より発売された、和風アクションRPG。
対応機種はPS4、Nintendo Switch、Steam、CEROは12歳以上対象の[B]。
そして「えーでるわいす」の少スタッフ(2名)で開発されことも注目されたインディーゲームでもあります(追い込み時期は外注もあり)。
さらに本作は先日2020年に発売されたゲームに贈られるファミ通・電撃ゲームアワード2020では圧巻の3部門での受賞を果たしています。
プレイした後はこの受賞に納得、2020年を象徴する印象的な1本であったと断言することが出来ます。
クリアデータ
・プレイ機 :Nintendo Switch版
・難易度 :戦闘・低/稲作・低
・天返宮 :クリア済み
・花咲くサクナ:未クリア
・米作りレベル:54(16年目)
・プレイ時間 :約38時間
ストーリー
武神である父と、豊穣神である母を持つ本作の主人公・サクナ(サクナヒメ)は、家の財産を食いつぶすだけのぐうたらに身の程知らずな生活を送っていたある日、自らの無責任な行動によって犯した失態の罰として、1件に関わった人間たちとともに島流しとなってしまいます。
彼らが流された鬼島(ヒノエ島)でのサクナヒメの使命は、島の調査のためにダンジョンを探索すること(敵を討伐すること)。そして島での生活(食)のために米作りを行っていくこと。
この2つのジャンルの違う要素がゲーム性として作品内での主軸となっています。
サクナヒメの成長
ストーリー展開は、起承転結しっかりとインパクトがあり、タカビー(というかただの無知)だったサクナヒメの成長や、復興の力、人々との繋がりなど、各キャラクターとの交流や島の探索、米作りを通して元気をもらえる王道味溢れる物語です。
序盤のサクナヒメは典型的なイラつくガキ(大人だけど)なんですが、彼女本来の性格が浮き彫りになっていく物語の流れ(サブイベント)によって、かなりベタな展開ではあるものの日を追うごとに彼女に好感を持ち、最後は非常に良い後味が残りました。
システム面
良い:難易度
難易度は”低”と”標準”の2種類。
多くはありませんが、”稲作(米作り)”と”戦闘”それぞれに難易度選択が可能で、ゲームジャンルが異なる部分への配慮がなされています。
惜しい:文字が小さい
残念な点としては説明の如く、画面内に表示される文字が読めるけど小さいな…と感じました。
筆者がSwitchのディスプレイでプレイしたことが原因のひとつかもしれませんが、難しい漢字に対するふりがなは完全につぶれていて解読不能、筆者の視力では普通の文字がギリギリ読める…というレベルでした。
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