『428~封鎖された渋谷で~(以下:428)』に登場する『街~運命の交差点~(以下:街)』ネタを筆者が見つけたものに限りますが紹介していきます(この記事はPart.01です)。
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『428』に登場する『街』ネタ(小ネタ集)
これから紹介していく『428』に登場する『街』ネタによって、2作品が共通の世界であり、(『428』が)『街』から10年後を描いていることが分かります(後述)。
頭山花の名前の由来/花火
最初に紹介するのは小ネタの中ではおそらく1番有名かつ、(前述のとおり)2作品が10年の期間で繋がっているということが明確に分かるものです。
『428』の主人公の1人、御法川実編を中心に登場する、御法川の先輩・頭山照雄。
そんな彼の娘、頭山花の名前の由来について。
詳細はTIPが全てではありますが…現在10歳=10年前、花が生まれた夜に季節外れの花火が上がったことから”花”と命名したとのこと。
これは『街』のラストシーン、高峰厚士が息子の隆士の誕生日を祝うために打ち上げた10月15日、秋の夜の花火を示唆していると思われます(高峰厚士「花火」で描かれています)。
頭山家族は高峰家族と同じように「渋谷中央病院」からあの花火を見ていたのでしょう。
頭山花と高峰隆士は誕生日が一緒ということでもありますね。
渋谷中央病院
名前が出たのでついでに紹介したいのが「渋谷中央病院」で、こちらは架空の病院(名)のため、作品固有のものであり、両作品に登場しています。
『428』:遠藤亜智の妹・遠藤鈴音が入院している病院。
『街』:雨宮桂馬の同僚・麻生しおりが運び込まれた病院。
他にも飛沢陽平の父・飛沢周平が事務長として勤めているなんて設定もあります。
外観は(おそらく)違うように見え、内装も違う(ロケ地が違う)印象。
両ガイドブック(「428~封鎖された渋谷で~オフィシャルガイドブック」「街公式ガイドZAP’S」)に記載されているそれぞれの場所(位置)も異なっています。
これすなわち、(10年の間に)移転した=だから内外共に違うということで片づけると良いのではないでしょうか(笑)
野金ビル
こちらも架空の建物「野金(のかね)ビル」も両作品で登場しています。
『街』で明かされていたのは外観と7階建のビルということ。
『428』では「バーニング・ハンマー」の即売会場としてタマ編、御法川編で登場します(こちらはビルそのものの外観はなし)。
ちなみにロケ場所(実際の場所)は全く違うのですが、その話はいずれまた…。
クイズ:野金ビルの入居テナント
そんな「野金ビル」のテナントが『428』のTIPで明かされています。
さて、ここで突然ですがクイズです!
入居テナントに聞き覚え、見覚えのある場所がありませんか?
実は『街』に登場しているものがあります。
細かいところでも『街』を匂わせるあたりが流石としか言いようのないところ。
答えはこの記事の最後で(答え)!
桂馬のことでは?/雨宮桂馬
次は『街』の主人公の1人、雨宮桂馬について。
雪印のコーヒー牛乳とゲーセンを愛す渋谷署少年係の刑事。
『街』で25歳だった彼は、10年経った『428』では35歳になっているはずです。
その①
『428』に登場する主人公の1人、加納慎也は渋谷署の新米刑事。
部署は違えど、雨宮桂馬は(辞めて/辞めさせられて(笑)いなければ)同僚でもあります。
加納編にて、負傷した少年を見つけ少年係を呼ぼうとした場面のTIPにて…桂馬らしき記載を見つけられます。
相変わらずゲーセンに入り浸っている様子ですが、2000年代で既に減りゆく渋谷のゲーセンに桂馬は何を思っているでしょうかね(切ない)。
その②
さらに、桂馬らしき姿をもう1ヵ所。
ボーナスコンテンツ/スペシャルエピソード・大門拓編にて。
コンビニ店員の大門に絡んできた、”トレンチコート”、”いちご牛乳(へのこだわり)”、”「でせう」調”、彼しかいないでしょうのラインナップ。
「バーニング・ハンマー」の輸入元とは?
次は『428』のキー?アイテム、痩せるのゴリ押し強烈飲料「バーニング・ハンマー」絡みで。
一攫千金を狙った大日本ヘルシー社長の柳下純一によって1本15,000円で売ることになった驚異のぼったくりダイエットドリンクは、輸入元(輸入代理店)の倒産により1本3,333円で仕入れたもの。
そんな倒産してしまったという輸入元とは…?
ここで「バーニング・ハンマー」のTIPを。
<姉妹品>に名を連ねる数々の商品名の中に見覚えのある品がありますね?
ドリーム通商ヘルス事業部が10年前社運をかけて開発した、その名も「クッテヤセール」
ダイエット狂いを起こしていた細井美子が喜んで購入した商品。
すなわち、アメリカから「バーニングハンマー」を輸入したのはドリーム通商かと思われます。
「クッテヤセール」はのちに「超クッテヤセール」まで登場した模様ですが、これらが想像通り一致するのであれば、ドリーム通商は倒産してしまったということにもなりますね。
答え:野金ビルの入居テナント
最後に、クイズの答えです(↓)
その①
1つ目は、外資系の警備会社「日本セルコム」
篠田正志「七曜会」編にて。
標的の1人(MISSION5)、保科星子が働く「ニコリタン銀行」内の警備会社でした。
その②
2つ目は、IT業界の老舗「渋谷オンネット(SON)」
雨宮桂馬「オタク刑事走る!」編にて。
『街』の時代(90年代後半)に桂馬やガイが会員になっていた、パソコン通信会社でした。
その他の小ネタ
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