『428~封鎖された渋谷で~(以下:428)』に登場する『街~運命の交差点~(以下:街)』ネタを筆者が見つけたものに限りますが紹介していきます(この記事はPart.02です)。
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『428』に登場する『街』ネタ(小ネタ集)
久瀬宏二と月曜日
加納編に登場する誘拐事件捜査の指揮官、緊張時のオネエ言葉が印象的な久瀬宏二のTIPにて…捜査以外に彼を疲弊させている兄の存在が明かされています。
”ヒッピー風の格好”に”自作の詩”、これだけで『街』に登場する月曜日に辿り着けたのではないでしょうか?「七曜会」に属し、細井美子に恋しちゃう彼です。
これは両者(久瀬と月曜日)を演じているのが諏訪太郎氏であることを”兄弟”として表現しています。
『街』と『428』両作品に登場し、(TIPなどで)話題にされている人物は筆者の知る限り2人だけで、そのうちの1人です。
梶原義男と内藤淳
続けて、数少ない両作品出演者をもうひとり。
大沢賢治編(『428』)に登場する刑事、梶原義男と、篠田正志編(『街』)に登場する「七曜会」のターゲットのひとり、美容師の内藤淳は、川野せっちん(河屋秀俊)氏が演じています。
そして、こちらはTIP「そっくり」にて、”そっくりさん”とされています。
梶原が行ったヘアサロンが『街』に登場した内藤のいる「TRUE(トゥルー)」だったということでしょう。
牧野卓と田中秀樹
2人と言っておきながら、紹介したい人がもうひとりいます。
大沢賢治編(『428』)に登場する大越製薬の重役・牧野卓と、『街』で全般に登場するタクシー運転手、田中秀樹を演じているのも、大槻修治氏で同一人物です。
田中とは…タクシー運転手の中でも、渋谷から出られず渋谷中を走り回っているあの方です。
『428』の作中では前述の2人のような匂わせた要素はありませんが、数少ない両作品出演者のため、紹介しました!
ジタン
こちらは実在するものではありますが、御法川実(『428』)と高峰隆士(『街』)の吸っているタバコがフランス産の「GITANES(ジタン)」です。
筆者は非喫煙者のためネットであれこれ調べましたが、2人が吸っているのはジタンの中でも違う種類のようです。
ただ数ある銘柄の中で両作品に登場するタバコが「GITANES(ジタン)」で同じというのは、意図的な共通点といえるのではないかな?という選出です。
ちなみに…隆士が吸っていた方の「ジタン・ブロンド」は既に終売しており今では手に入らない様子。
『街』当時(1990年代後半)読み取れる280円から、終売直前/2020年頃は590円(ネットストア情報)となっていました(価格高騰恐るべし…!)
白峰組
次は『428』ボーナスコンテンツ/スペシャルエピソード・頭山照雄編より、スクープを狙う相手が「白峰組」の親方とされています。
ただし、”組長”や”組長が全幅の信頼を置いている若頭”という表現が限界で人物名は一切出てきません。
エピソード自体が頭山が「ヘブン出版」を作ってまもなくという思い出話であり、社の設立がいつかはわかっていませんが、少なくとも『街』から10年は経っていないことになります。
であれば、『街』から数年=白峰組長の現役時代(実際今も現役)なのかもしれないし、世代交代したのかもしれない。変わっていないのならまだ彼は若頭?かもしれない。いずれにしても「これがあの人(馬)かもなぁ~」という想像で楽しめるエピソードです(笑)
B・O・D・Y
次は『428』遠藤亜智編にて、亜智の父親の出身大学(架空)「東京電工大学」のTIPより…大学が人工知能の研究によって「BODY」という名の人工知能プログラムを作成し最近発表したとのこと。
そもそも「BODY」という名の時点でインパクトがありますが、プログラムの詳細を読み込んでいくとコンピューターという表現を読み替えるだけでも、『街』の市川文靖に起きた奇妙な事象「シュレディンガーの手」を連想させるものです。
その他の小ネタ
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