【FF7R考察】エアリスが未来を知っているのはなぜなのか?/会話で感じた違和感の正体とは?

【FF7R考察】エアリスが未来を知っているのはなぜなのか?/会話で感じた違和感の正体とは?

目次

エアリスとクラウドの出会いの場面

「FF7R」でのエアリスとクラウドの出会い。タイミングや始点終点こそ同じですが、フィーラーという未知の物体の出現や、それによる2人のやりとりは「FF7」と異なる展開を辿ります。

「いっかい解散」

単純に、エアリスはこう考えたんじゃないでしょうか?

・良く分からない物体(フィーラー)に出会った

・良く分からない【場面】を見せられた…【場面】が何を意味しているのか分からない

・この物体は敵か味方か分からない・・・目的が分からない

・この物体は私に執着しているようだ

とりあえず私はここから離れた方が良い。と。

もしもここでフィーラーが「運命の番人」と既に知識として分かった(分かっていた)としても、初見である以上訳が分からないのは間違いありません。シンプルに1回帰って整理しようと。とは思うのではないかなと。

だからどちらにせよ、なんにせよ「いっかい 解散」

「またね」

出会いの時点で、エアリスがフィーラーから見せられた【場面】を理解したのかどうかはプレイヤーには分かりません。

ただエアリスが別れの際にクラウドに言った「またね」という初対面にも関わらず投げかけられた言葉を大きく取り上げた解釈をするのであれば、別れる時点で「クラウドと再会する」という「伍番街スラムの教会でクラウドと再会し、名乗り合い、彼の仕事を知り、ボディーガードを依頼する」全て、またはいずれかの場面を見たのではないでしょうか?

再会のシーン(その違和感)からするとおそらく、なんでも屋だの場面が有力に感じます。

だからこそ、名前も知らない初対面の青年に「またね」といって別れたのではないかと。

ちなみに、オリジナル版では「またね」といった再会を予感させる発言はありません。

それでも残る謎?

エアリスがクラウドとの出会いの時点で、嘘か本当か幻覚か、過去か未来かもわからない断片的な【場面】を見せられて、「未来のことだ!」「また会える!」と断言できるほど確証があったのだとすれば、フィーラーという存在の知識を出会って即座に手に入れているということにもなりますよね。

または姿は見えていなくてもクラウドとの出会い以前にフィーラーから【(運命の)場面】を見せられていたという可能性もあるのかなと。姿は見えずともフィーラーに強制力があるのは作中確認できたので、八番街の出会いも既にフィーラーのことを情報として知っていたり、干渉下での行動ともいえる気もします。

フィーラーそのものの情報はライフストリームに存在していた(そこで知った)のだと思いますが、エアリスが持つ【星の声が聞こえる(星読み)】についての能力は「FF7」を含め詳細に語られている資料が無いため、いまだに何でもありの設定とも言えます。

たとえば、どこにいても瞬時に知識や情報がドバーッと入ってくるといわれても、プレイヤーは「そうなんですね」って状態ですよね。

うーんこの辺は考えれば考えるほど沼にはまってしまう…。

重要な場面

プレイヤーにはエアリスが察知したことや所持している【場面】を映像として見えてはいないので、本当に見たのか?どの場面を見たのか?など全て推測の域を出ません。

しかし考察を肯定していくポイントとして「エアリスとクラウドが伍番街スラムの教会で再会する」ことは、ストーリー上の【運命】ポイント=フィーラーが守るべき重要な出来事のはずです。

それはここが《エアリスとクラウドが以後行動を共にすることになる開始地点》だから。

すなわち、フィーラーは「FF7」で通過した(起きた)、再会の場面=【運命】として保持していることや、エアリスがフィーラーによってその【場面】を見せられていたとしても何ら不思議ではなく納得も出来るはずです。

なにより、この再会の場面をエアリスが《運命》として見ているとすることにより、伍番街スラムの教会でクラウドと再会した際の彼女の言動が違和感なく回収出来ます。

「この人ソルジャーなの」

まず再会直後にタークスのレノに投げかけた「この人ソルジャーなの」というクラウドを紹介する(レノを煽る)セリフ。

これはフィーラーが見せた【場面】ではなく単純にエアリスの知識です。

「魔晄の目(瞳)=ソルジャーの証」ということをザックスとの関わり(派生作品「CC」参照)によってエアリスは知っています。

クラウドの素性をはっきりと知っている/情報を持っているのであればこの場面「”元”ソルジャーなの」というはずです。知っている知識として(魔晄の目をしてるからソルジャーでは?と)そのまま言ってみたら”元”ソルジャーだった。という考え方がしっくりきます。

余談:制服の謎

身体的な特徴(目)より先に制服でソルジャーと、なんならクラスファーストと見分けがつくよね?(そう誤解するよね?)とも思ったのですが、本作はオリジナルの時から制服については一切触れません

着崩してるならまだしも、まんまクラスファーストの制服を着ているソルジャー(元ソルジャー)にクラスを問いかけてくるレノ(社内の人間)や、ザックスと同じ制服を着ていても「クラスファーストだったんだよね?」と確認してくるエアリス。

一貫して制服には触れませんし、そこから(勝手に)答えに導かれるシーンはありません。制服絡みのネタは昔から一切ないのでそういうものなのだと、暗黙のルールなのだと決めつけてしまった方がよさそうです。

ちなみにバスターソードについても同じことが言えますね (バスターソードに関しては「FF7R」ではタイミングによって別の武器を装着している可能性もあるため展開に使うことが出来ないのは分かりますが)。

 「ねっ、なんでも屋さん?」

「FF7」ではクラウドが自分から「なんでも屋」であることをエアリスに話します。そして、レノから守るというエアリスのボディーガード役を彼女から依頼されます。

リメイク版ではクラウドが発する前にエアリスが「なんでも屋」というワードを出し、ボディーガードであることすら断言するため「言ってないのに何で知ってるの?」「話が勝手に進んでる!」という混乱状況が生まれます。

ここで先の推測に戻って、この【場面】をエアリスがフィーラーから運命として見せられていた/再会の時点で知っていたのだとすればどうでしょう?

エアリスの口から知っている知識(情報)として「ねっ、なんでも屋さん?」というフレーズや「ボディガードの依頼」が先に出てきたとしても不思議ではありませんよね?

にしてもなぜ先に話したの?

ただ、なぜ先にエアリスが食い気味に話したのかということはちょっと気になりはします。細かいことを気にし過ぎている気もするので、自己完結しようとは思いますが…。

ここの推測としてはエアリスがフィーラーに見せられた【場面】において、それがまさに彼女の目の前に現れた状況(それに近い状況)として出てくるのは、再会の時点が初めてです(初めてのはず、または出会いを1回目とするなら2回目)。

フィーラーが「運命の番人」という存在(その目的や詳細)を彼女がどのタイミングでどの程度知ったのか、この時点で何を知っていたのかは定かではありませんが、フィーラーに見せられた【場面】(保持している運命)が、正しいものなのか、そもそも何を意味しているのか、試した/探った/確認しようとしたのではないでしょうか?

ただの興味本位的発言ともとれますが、いずれにせよ「なんでも屋」というフレーズがあの場面、タイミングでエアリスの方から出てくるということ、メタ的に言うとあえてそうしていることに意味がある、印象付けようとしているのは間違いないと思います。エアリスのただのひらめきや偶然でパッっと出てくる、そういうシーンにしたとは考え難いです。

エアリスもまた初心者と同じようにフィーラーが見せる数々の【場面】に対して、何が何だか分からない状況でスタートし困惑しながらも、徐々に情報を集め確証に変えていったのだと推測しました。

これは、未来に対しての序盤から中盤にかけての断言しない不安定さと、終盤の確証を持った話し方の違いからもそう感じることが出来るかなと。

次ページ:ほかにも感じた違和感

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