【FF7R考察】エアリスが未来を知っているのはなぜなのか?/会話で感じた違和感の正体とは?

【FF7R考察】エアリスが未来を知っているのはなぜなのか?/会話で感じた違和感の正体とは?

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プレイヤーは見えていないが、エアリスが見たであろう場面

クラウドとエアリスの出会い/再会のほかにもプレイヤーがエアリスの言動に違和感を感じたところが幾度かあったのではないでしょうか?

それらは、エアリス(だけ)がフィーラーから見せられた【場面】があるエアリス(だけ)が先に知っている【場面】がある。と解釈するとスッキリします。

エアリスの視点で「FF7R」の物語が進行しているわけではないので、エアリスが何を見たか、何を知っているのかは我々プレイヤーには分かりません。しかしこれから紹介する「FF7」で登場した場面についてはフィーラーが運命と認識しているかつ、エアリスが見せられたであろうと予測できる場面ではないでしょうか。

「マリンが待ってるでしょ?」

七番街プレート支柱攻防時、「FF7」ではティファからエアリスにセブンスヘブンにいるマリンの救出を依頼します。

その際ティファは「この近くに私たちの店『セブンスヘブン』があるの、そこにマリンっていう名前の小さな女の子がいるから・・・・・・」と詳細に依頼をします。この言葉でエアリスは『セブンスヘブン』に向かい、結果的に神羅(神羅ビル)に連行されることになります。

そして、エアリスがマリンを助けに行くこと/行かせることは【運命】の開始地点です。

  • エアリスが「セブンスヘブン」へマリンを助けに行く
  • マリンの安全と引き換えにエアリスは「神羅(神羅ビル)」に連れていかれる
  • クラウドたちがエアリスを「神羅ビル」へ助けに行くことになる

このことから「エアリスがティファからマリンをお願いされる【場面】」をフィーラーが保持していたと考えられ、エアリスがフィーラーから見せられたということも理解できます。

ただ【場面】という言い方からすると、エアリスはマリンを救出した後に神羅に連行されるという展開は把握していません(知らない行動を取っています)。このことからしてもエアリスが断片的な情報しかもっていない/フィーラーが見せていないといえるのではないでしょうか。

エアリスが【場面】を見せられていた、ティファにマリンのことを頼まれることを知っていた(どこかで【場面】が確証に変わった)と仮定すると、同じ地点に到達した際にティファが「近くに 『セブンスヘブン』って店があるの」と言い出した直後にエアリスがティファより先に「マリンが待ってる、でしょ?」と言ったことが納得できると思います。

わざわざエアリスが先に言わなくてもティファが続けて言ったとは思うんですが(笑)、エアリスの発言のあとのティファの困惑(「えっ」というセリフ)を含め、ここもまた意味のある発言(シーン)にするためにあえてエアリスに言わせたといえるでしょう。

「この子は大丈夫」

エアリスの救出に向かった「神羅カンパニー(神羅ビル)」内、宝条博士の研究フロアで出会うレッドXIIIへの対応もオリジナル版とは異なります。

リメイク版では牙むき出しで近づいてくる獣のような生物と対峙した際、戦おうとするメンバーを制止しエアリスは「この子は 大丈夫」とレッドXIIIに近づいていきます。

「FF7」でのエアリスはレッドXIIIと出会った際に驚きクラウドたちに助けを乞うにも関わらずです。この場面の反応は完全に真逆、正体を知っていないと取れない対応です。

すなわちここもまた、レッドXIIIと接触する(今後行動を共にする仲間)という【運命】としてフィーラーが監視しており、「レッドXIIIと対話をする場面(レッドXIIIは話すことが出来る)」または「レッドXIIIと行動を共にする場面(セフィロスを追ってミッドガルを脱出する場面)」あたりをエアリスは見ていた=レッドXIIIに害がないことを分かっていたと予想できます。

だからこそ「FF7R」で宝条博士を追って、走り去っていったレッドXIIIをわざわざ自分から追いかけていったり、この時点では敵か味方かもわからない生物に対して「この子は 大丈夫」と触りに行けたのではないでしょうか。

レッドXIIIにだけ自分の持っている【場面】を共有するあたり、レッドXIIIについてもっと深い何か?をエアリスは知っているのかもしれませんね。

「本当の敵 ほかにいる」

「FF7R」チャプター17内、フィーラーの正体が明かされた場面で「神羅カンパニーではなく本当の敵はほかにいる」ことをエアリスはクラウドたちに伝えようとします。

ここも正直、無理にエアリスが伝えようとしなくても必然レベルで「FF7」と同じルート(セフィロスを追うという目的)を通ることになるため、「FF7」経験者の筆者はエアリスの発言自体にあまり深い理由はないのかなと思っていました。

ただこの場面もここまでと同じように考察すると、エアリスに「FF7」の知識が無い(未来予知がない)からこそ、このセリフ(言い方)に意味があると思ったのです。

というのも、見た(見せられた)【場面】に対して、時間の経過とともにこの時点でのエアリスは確証を持っているからこそ、敵が誰なのか分かったことを、本当の敵を知らないみんなに伝えようとするでしょ!(単純に)情報連携するでしょ!って。

今一度思い出してください。今作はリメイク作ですが、リメイク版から入る「初心者」もいることを…。

オリジナル版経験者は神羅ではない本当の敵(この場面のエアリスのセリフ)を「そんなこと(意味深に)言われなくても知ってるし。」と思ったでしょう。

でも初心者はこのシーン、このセリフもっと違う受け取り方だったかもしれませんよね?

この地点では本当の敵は、多分あの人?位に予測していた人もいるかもしれませんが、物語の中では誰が敵なのかは断言はされていないはずです。

「セフィロス?」「ジェノバ?」「フィーラー?」「宝条?」ハッキリ言われないと本当の敵(正解)はまだ分からないはずだと思いませんか?だからこそエアリスの発言をフィーラーが遮ったことによってザワザワするということも…。

今後も何度も書くと思う

考察において「FF7」経験者の筆者は、誰しもが「FF7」を遊んだ体の知識でなんでもかんでも語ってしまう、物語を見てしまっていることに気が付きました。

しかし23年前の作品であること、そしてリメイク版をはじめるにあたってオリジナル版(前作)のプレイが必須ではない以上、「FF7R」から始める初心者のことも念頭においてゲームが作られていること忘れてはいけないなとふとしたときに気づいたのです。

この視点で見てみると随所に「初心者」のための説明(表現)が施されていることにも気づきます。

ふと、あれここ変だな?この表現なに?気になるな?と思った時に「初心者はここをどう思ったかな?」と視点を変えてみると(正解不正解はさておき)納得出来たり、しっくりくることもあるのではないでしょうか。

まとめ

「エアリスが未来のことを知っている」ことと、「会話で生じた違和感」を筆者なりに考察してみました。

この考察を生かすと「七番街プレート支柱攻防戦」の際のエアリスの行動、脳内も紐解くことが出来ました。

★「七番街プレート支柱攻防戦」における考察は別記事でまとめました(↓)

参考にした資料

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[FINAL FANTASY VII]
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[FINAL FANTASY VII REMAKE]
© 1997, 2020 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
CHARACTER DESIGN: TETSUYA NOMURA / ROBERTO FERRARI
LOGO ILLUSTRATION:©1997 YOSHITAKA AMANO

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