みなさん、アイドルグループはお好きですか?
筆者は乃木坂46の1期生時代が好きでした。
「乃木坂って、どこ?」とは…?
筆者が乃木坂を知ったきっかけは「乃木坂って、どこ?(以下:乃木どこ?)」という2011年から2015年に放送されていたバラエティ番組でした。その後「乃木坂工事中」とタイトルを変えて現在も放送されている番組(の前身)です。
そう。
歌やダンスではなく、そこから入ったんです(笑)
今でこそ坂道グループの代表、絶対的な地位にまで上り詰めましたが、乃木坂が結成されたタイミングはAKBグループ全盛時代でして、ポッと出てきた趣向の違うアイドルグループは、定めとはいえ知名度獲得、浸透に身を粉にしていました。そしてデビュー当時に始まったこの番組がその成長していく姿を追っていました。筆者は深夜に放送されていたこの番組にたまたま出会ってしまったというわけです。
番組を見ていて印象的だったのが(他のグループと違うなと思ったのが)、メンバー同士の中の良さ、(アイドルグループ特有の?)ギスギス感のなさでした。バラエティ番組とはいえ我先に出張ってくる空回りな痛い子がいなかったり、競争心・闘争心むき出し感のない(そう見えない)、調和されたグループ内の雰囲気に惹かれました。
こういうことを書くと(わざわざさげすむような)イジワルなことを言う人もいるでしょうが、個人的にはそういうの(めっちゃくちゃ)どうでも良いというか…「乃木どこ?」をただただ(表面的に)楽しく見ていたというだけの話です。
特に番組初期の1期生時代は、前述の通り無名から有名へ、人気者になるために、売れるために、体を張ったりそもそもアイドルとはいえ、その辺にノーガードでほっぽり出されるような雑なごく一般人扱い(笑)で、現代のお姫様たちには考えられない企画がいっぱいでした。
その世間との距離の近さみたいなものが面白かったし、(上から目線ですが)頑張ってる姿に心打たれました。10代、20代の年相応に輝くみんなが可愛くて仕方なくって、「箱推し」という言葉を体現したグループです(筆者は箱推しです)。
「推しどこ?」とは…?
今現在「乃木坂の1期時代っていいよ!」「乃木どこ?面白いよ!」と力説するのにオススメなのが前述した番組「乃木どこ?」のセルDVD「○○(メンバー名)の推しどこ?(以下:推しどこ?)」です。
この「推しどこ?」は、番組の放送回(全180回)の中からDVDのタイトルになっている各メンバーが個人でセレクトした企画回(5回分)が1本に収録されています。
それぞれが趣向を凝らしてセレクトしている点が魅力的ですが、結果として収録回がバラバラに散らばっています。これが欠点となっているのは、ヒット祈願など数週連続ものが各メンバーでバラバラに収録されていたり、そもそも全企画数見ることが出来なかったりします。
例にあげるとなあちゃんを語る上で伝説とも言える「ヒット祈願マカオバンジージャンプ旅」は全3回中2回分、初期の垢ぬけていないみんなが見れる「キャンプ合宿」も全3回中の2回分など絶妙に中途半端とも言えます。
「推しどこ?」としてリリースされているメンバーは14名で、14名×5回=70(企画)回(重複があり69回)。すなわち「推しどこ?」をすべて集めても全180回中の69回しか見ることが出来ません。DVD未収録の埋もれた神回もあるとは思います…。
とはいえ現在見ることが出来る回に絞って「推しどこ?」に収録されている「乃木どこ?」の企画回の中で、個人的に好きな回(神回)を名言や名シーンと共に10個選んでみました。
「推しどこ?」のオススメポイント
まず「推しどこ?」のDVDのオススメポイントを2つ紹介します。
・2種類の副音声が収録
本編だけ、2種類の副音声、合わせて3回楽しめます。
①:タイトルメンバー+1名の2名での副音声ver
②:それ以外のメンバーから(ランダムに選ばれた)3名によるガヤ副音声ver
・未公開シーンの追加
各メンバーがセレクトした企画回の放送30分に収まらなかった未公開シーンがかなりの量収録されています。まいまいの推しどこ(深川麻衣の推しどこ)に至っては未公開の企画回(放送1回分)がほぼ丸々収録されている程です。
こちらは10選に選んでいるので後ほど。
超個人的『推しどこ?』の神回(好きな回)10選)
今回記事として紹介するために泣く泣く10個に絞っていますので「あれを入れていないなんて!」というのもあると思いますが、大目に見てください…。ちなみに個人的にシチュエーション系が乃木坂でなくても苦手なので入れていないです。
ではまいりましょう!(※紹介は放送回順)
①:#012/初めての料理力チェック!
【生田絵梨花の『推しどこ?』収録】
後世語り継がれる、ヤバい調理や料理を発動させまくった伝説回。
”アイドル”と”料理”という何も起きないわけがない鉄板の組み合わせで、もちろん起こる必然的混乱。
番組放送12回目とまだまだグループ初期時代。若いので料理は出来なくて当然と思いつつも、期待を裏切らないとんでもない料理が出来上がってきて、その調理過程込みで笑えます。
いくちゃん(当時14歳)が出し巻き卵に挑戦した際、IHにダイレクトに卵をブチ込んだ「生田IH事件」や、その後の始末(出汁の概念)など彼女の狂気っぷりは未だ語られるほどに超有名です。お母さんに「ヤラセなの?」とまで言われた親をも心配させるいくちゃんの壊滅的料理スキルですが、ただのおにぎりすらべっちょべちょに作ってくれる彼女に死角はないでしょう(笑)
そんないくちゃんにやや隠れ気味ですが個人的にはさゆりんご(当時19歳)も同じくらい(歳を考えればそれ以上に?)イカれていた思います。地獄絵図と呼ばれた「ゴミの王者・生春巻き」や、泥遊び以下の「化学実験風・五目チャーハン」など見た目から大分きています。
せいたんのロール白菜、メンズエッグ発言も彼女を語る上では絶対に出てくる名言、名場面。
個人的には生春巻き組も中々に秀逸だったと思います。ゆみ姉の生(焼け)春巻き、生駒ちゃんの生餃子(美味しいらしい)が印象的です。
そのほかにも生み出される衝撃珍料理の数々、ある意味で名場面に溢れた回と言えるでしょう。
②:#069/焼肉争奪ガチバトル
【白石麻衣の『推しどこ?』収録】
【関東チーム】と【地方チーム】に分かれての焼肉をかけた3本勝負回。
焼肉にここまで必死になる、めちゃくちゃ嬉しそうに、美味しそうに食べる、みんなの姿が大好きで選びました。流石、ケンカをするなら食べ物のことくらい。と言わしめる乃木坂だなという象徴のような回です。
ゲーム自体も各ゲーム笑いどころが満載です。
「タライギリギリストップ」でのまいやんの本人だけが自信満々な秘策のあっけなさすぎる末路(脳天直撃)、なあちゃんが何度も確認してグズグズしたり、いくちゃんの奇跡ストップ、設楽さんのへっぽこっぷり。
「足つぼレースクイズ」での健脚まいまいと、さゆにゃんの不健康状態(震える犬)、そしてまいやんの涙(ガチヘコミ)。それが自分へのふがいなさなのか、みんなへの申し訳なさなのか、焼肉への未練なのか、何度だって言いますが、焼肉にここまで本気になれるみんなが大好きです(笑)
「ティッシュバレー」での地味過ぎてグッダグダな展開も視聴者としては面白過ぎました。激戦と笑いで酸欠を起こし呼吸困難になるメンバーや、日村さんの使い方が残念過ぎるのもゲームの盛り上がりとしては最高です。
企画を忘れてあまりに焼肉が食べた過ぎてガチで泣いちゃったさゆりんごもこちらは冷静に笑えるし、格差にブチ切れた生駒ちゃんの名言「地方だからですか?」は鉄板中の鉄板。
なぁちゃんの『推しどこ?』に収録されている「イメージを変えろ!乃木坂46番長決定戦!」しかり、ただ出身地で分かれただけなのに、関東チームと地方チームのバランスが絶妙です。
③:#073/乃木坂46 5thシングルキャンペーン
【秋元真夏の『推しどこ?』収録】
5枚目シングル「君の名は希望」の選抜メンバーたちが、ヒット祈願でスカイダイビングをやる1名を決めるために、朝まで生テレビ風討論会を行う回。
みんな自分がスカイダイビングをやるのを回避するために、「いかに自分がふさわしくないか(飛ぶべきではない)」をテーマに順に意味不明な言い訳を連発し、壮絶な擦り付け合いと罵り合いを行います。これがしょうもなさ過ぎて笑えます。
当時20歳のまいやんは「みんなより、すんぞう(心臓)が弱まってる。」というまさかの老いを盾にして回避を試みたり、ななみんやキャプテンは言い間違いを上げ足取られてものの数秒で自滅したり、みんなの異常なまでの必死さと足掻きに笑えます。
真夏さんが追い詰められて感情がピークに達した際に出たしまった「あ゙ぁ!?」や、「誰が飛ぶべき?」という質問に「みんな!」と高田延彦風に答えるガヤのかずみん、生駒ちゃんの発言に突如”黒石化”するまいやんなどなど笑いどころ盛りだくさんです。
ちなみに”黒石さん(黒石化)”というネーミングがつくのはもっと後なんですが、ここが”黒石さん(顔が怖すぎるまいやん)”の初登場シーンだと思います。
みんなのヒートアップぶりに収拾がつかなくなって日村さんが言い放った「このグループは今ばバラバラになりかけている!」という煽りも面白い。
同じく真夏さんの『推しどこ?』に収録されている、いざスカイダイビングを行った回でのみなみちゃんの後世語り継がれる名言と、真夏さんの引きの強さも含めて必見のヒット祈願です。
まだまだ続きます(④~)