「FF7R」では原作「FF7」とその派生作品である「COMPILATION of FINAL FANTASY VII」を取り込むという開発側からのメッセージがありますが、今回リメイク版のここまでの情報を各キャラクターの通過した「運命ポイント」と共に確認&整理していこうと思います。
「運命ポイント」とは?・・・私がそう呼んでいるだけですが、原作で起点となったキャラクターそれぞれの(重要な)出来事、リメイク版の現時点まででいうと、フィーラーが抑えているはずの運命に影響する場面のことです。
今回は、「バレット編」です!
参考にした資料
今回内容を整理するにあたって「ファイナルファンタジーVII 10th アニバーサリー アルティマニア」を使用しました。
「運命ポイント」についてはこの本の各キャラクター紹介欄に記載されている「コンピレーションオブFFⅦ ○○(キャラ名)行動記録」を参考にしています。
バレットのプロフィール
本名:バレット・ウォーレス
身長:197cm
血液型:O型
誕生日:12月5日
出身地:コレル
バレットの運命ポイント
バレットは反神羅組織・アバランチのリーダーであり、彼がアバランチとして行動を起こす「壱番魔晄炉作戦」が「FF7」の物語のスタートにもなっています。ここも当然「運命ポイント」ですが、そこに至るまでを含めて時系列で追っていきます。
◆ちなみに、ティファの「運命ポイント」はこんな感じです(まとめ)
◆ちなみに、エアリスの「運命ポイント」はこんな感じ(まとめ)
31歳/コレル/魔晄炉建設計画騒動
「FF7」本編開始前でのバレットの「運命ポイント」は実はここだけです。
本編の4年前、バレットの出身地であるコレルに魔晄炉を建設するという神羅カンパニーの計画が始まったところから、バレットの運命が「FF7」本編へと導かれます。

「コレル魔晄炉建設計画」による一連の騒動に関連するバレットの変化は以下。
・片腕を失ったこと(その片腕を武器にしていること)
・反神羅を掲げ、アバランチとして活動していること
・マリンを男手一つで育てていること
これらをみると本編内のバレットを形成しているものが(ほぼすべて)コレルでの「魔晄炉建設計画」に関連する一連の騒動によるものだということが分かると思います。

リメイク版で「豊かさに目をくらませた」というセリフはコレルでの出来事のことでしょう。
この出来事についての詳細は、リメイク版の現時点では一切語られておらず”コレル”という地名すら出ていなかったはずです。原作でもミッドガル脱出からワールドマップに移行し、コレルに訪問した際に(一気に)判明する内容であり、リメイク版では次作以降に分かります。
ただ上記の状況がリメイク版の今作で既に確認できることから、バレットが間違いなく(原作同様に)通過してきた「運命ポイント」であることが分かります。
以降は本編内での「運命ポイント」です。
35歳/ミッドガル/壱番魔晄炉作戦

バレットのアバランチとしての実質的な活動の始まり。アバランチのメンバー(仲間)のティファの紹介で、ティファの知人である元ソルジャーのクラウドを雇い、「星の命」のために(と言う名目で)魔晄炉を停止させる作戦を決行します。
35歳/ミッドガル/七番街プレート支柱攻防戦

アバランチとして「壱番魔晄炉作戦」「伍番魔晄炉作戦」を決行したことにより、その制裁として神羅カンパニーが起こした七番街プレートの崩落(アバランチの拠点と思われる七番街スラムを潰す行動)。攻防を繰り広げたものの、崩落を阻止できずプレートが落下し、多くの犠牲を生んでしまいます。
35歳/ミッドガル/エアリス救出

マリンの身代わりになって、神羅に連れていかれたエアリス救出のために、神羅ビルへ突入し、エアリス救出後は新たな目的(マリンの未来)のためにミッドガルを脱出します。
以上が参考にした資料に記載のある「ミッドガル脱出まで」のバレットの「運命ポイント」です。
リメイク版で整理しておきたいこと
バレットが原作同様に「運命ポイント」を通過している(描かれている)ことが分かりましたが、次は「派生作品の取り込み」という点において、整合性が取られた(であろう)部分の確認です。
アバランチという反神羅組織について
「アバランチのリーダー」と記されているバレットの立場、原作において特に疑問を抱く部分ではないのですが、派生作品の出現によって立ち位置が変わっています。
それは「BEFORE CRISIS -FINAL FANTASY VII-」・・・ビフォアクライシス(以下:BC)という存在。ケータイアプリゲームとして発表されたこの「BC」という作品では、「FF7」本編直前までの(本家)アバランチとタークスの関係について「CC・・・クライシスコア」の時系列なども含めて描かれています。
「BC」については当方未プレイのため、「ファイナルファンタジーVII 10th アニバーサリー アルティマニア」に記載されているあらすじを読んでの情報(知識)になります(解釈違いありましたらご教授ください)。
アバランチと神羅カンパニー
「BC」内での出来事として「FF7」本編の6年前、コスモキャニオンの星命学者たちで結成されたアバランチは、反神羅を掲げる大規模な組織として行動を起こし、「八番魔晄炉」や「プレジデント神羅」をターゲットにした過去があります(タークスによって阻止)。

リメイク版の序盤に新たに追加された、ハイデッカーや電車内の神羅社員のシーン(セリフ)は上記の「BC」内での出来事を指していると思われます。このシーン「BC」をやっていない人は(私同様)「何の話?」と思ったはずです。
本編直前まで存在していたのでは?
「BC」を取り込んでいると仮定した場合、「BC」内でタークスにより本家アバランチのリーダーが抹消されたのは”10月5日”。そして同年”12月9日”にバレットによる「壱番魔晄炉作戦」が決行されます。その空白期間はおよそ2ヶ月。
原作でのアバランチのメンバーは5名(バレット、ティファ、ビッグス、ジェシー、ウェッジ)+クラウドとされていますが、いくら組織のトップであるリーダーが不在になったとはいえ、2ヶ月でメンバーが5名にまで減る(今5名しかいない)のは流石に違和感を感じます(「BC」をやった人は尚更)。
この(微妙な)違和感に対し、 リメイク前の後追いの資料では、バレット側はバレットが結成した「新生アバランチ」ということになっており、本家とは別物、アバランチの思想に共感したバレットが「アバランチ」と名乗っている(だけ)というような存在になっています(ちなみに本家アバランチは壊滅したとされています)。
本家と分派
話は変わってリメイク版。
原作(リメイク前)では壊滅したとされていた本家ですが、上記で挙げたように「BC」の存在によって、たった2ヶ月でスラムの片隅で(素人)5人、ゴリゴリの身内だけで活動!?という違和感を「本家と分派」という関係(表現)によって解消しています。
リメイク版では本家も存在していることになっており、「BC(派生作品)」を取り込むことによって発生した、「アバランチ程の巨大組織が(2ヶ月で)残党すらいないのはおかしいよね?」という点が調整された部分だと思います。
リメイク版ではバレット側は本家に破門され分派(扱い)となっていますが、経緯はさておきバレットが中心となって結成、活動している「新生アバランチ」という点は原作と同等のニュアンスのものであり、バレットは結局「アバランチの(分派の)リーダー」でもあることから、新たな違和感は生まれていません。

他にもリメイク版で”本流(本家)”と言われているアバランチの服装が「BC」でのアバランチの服装と同じ(酷似している)点からしても、序盤の追加シーン(セリフ)含め「BC」(「BC」での出来事)が、リメイク版に取り込まれているといえるのではないでしょうか。
◆「別世界線設定」や「派生作品の取り込み」についてのまとめ
◆「CC」はリメイク版に取り込まれているはずだと考察しました
ウータイとの関係性
こちらも原作では特に語られていなかった「ウータイ」と「アバランチ」の関係性。
キリエが最悪な場面で気分を害す発言をしてくれちゃっていたシーン。アバランチが発足した場所がウータイだったからか、その頃の過去の話をしているのか(6年前ですが)、ただのキリエのホラか、新しい要素(追加設定)か、現時点では詳細は不明です。
ただリメイク内でジェシーの依頼遂行中にビッグスが言っていた「本家はウータイと手を組んでマテリアを集めている」という点からすると、現在進行形の話のようであり、「BC」で登場していたアバランチの主要キャラ含めアバランチという組織が次作以降も何かしらの形で出てきそうな要素だと思います(原作ではミッドガル以外で登場しません)。
そして何より、「ウータイ」と「マテリア」というワードふたつで思い当たる人物がいますし(笑)、話が広がる要素が満載です。
◆世界線について派生作品を整理してみました(一つの案)
次作以降、続編で楽しみなシーン
バレットの見せ場がそんなに多くないせいで(コレルの1件はリアルになるとより辛そうなので)、これくらいしか上げやすいシーンがないです(笑)
皆が同じシーンをあげそうな、変装時の水兵姿。バレットサイズが存在しているのか甚だ疑問ですが、恐らくピチピチパッツパツの「パジャマにしたら?」とまでオススメされたお似合いでお気に入りの水兵姿が楽しみです。ただここを描くとすれば一番気になるのはレッドの変装の方だったりもします(笑)
記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の商標、または登録商標です。
[FINAL FANTASY VII]
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[FINAL FANTASY VII REMAKE]
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CHARACTER DESIGN: TETSUYA NOMURA / ROBERTO FERRARI
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