【ネタバレ注意】「十三機兵防衛圏」を理解するための概要とポイント(考察)

Switch版「十三機兵防衛圏」(PS4版と同じ)をクリアしましたが、難解な物語設定のためここに概要をまとめていきます。

物語の真相に触れた記事となっています。
本作はネタバレに触れることで面白さが半減する危険性がありますので未プレイの方は閲覧の判断に十分ご注意ください。
スポンサーリンク

混乱を引き起こす原因

「十三機兵防衛圏」において混乱を引き起こす大きな要因は筆者が思うに下記のことが挙げられます(他にもまだまだありますが…)。

・登場人物の多さ

・言動の不一致性


・タイムトラベル?


・ループ?

そしてこれらが交錯することによって物語の整理、考察が難しくなっています。

筆者もゲームプレイ中にはすべての理解が追い付かず「究明編(ミステリーファイル)」によって補完したため、ここに自分用でもありまとめておきます。

物語の舞台(時代/場所)

物語の舞台は、人類が滅亡した2188年から2000万年後、すなわち”遥か未来”のお話。

RS13アルファ惑星

そして主人公たちがいる場所は「RS13アルファ惑星」と呼ばれる地球からおとめ座方面に1200光年(距離)離れた地球似の惑星です(ミステリーファイル249)。

そもそも…

主人公たちが、この「RS13アルファ惑星」にいる理由は…?

2188年の地球で絶滅寸前の人類が考え出した未来への可能性、『遺伝子情報(DNA)を「探査機」に乗せて、数光年先の(無事な)惑星へと運ぶ』という『箱舟計画』の成功によって辿り着いた場所だから。

そして、計画において遺伝子情報(DNA)だけを「探査機」に乗せた理由は…?

(無事な)惑星を探し、宇宙を漂う数万年(以上)もの間、2188年から生命を維持したまま人類を別の惑星に移動させることが出来ないため。

2188年の(オリジナル)南と緒方の会話の記録

さらに、運んだ遺伝子情報(DNA)から生み出す、新しい惑星で0から生きていくクローン(人間)たちに対して、「人類は文化や知識の継承があってこそ人類足りえる」と考えた2188年の鞍部玉緒博士(120歳)。

彼女はこの考えを基に、新天地(新たな惑星)にクローンを降り立たせる前に、20年間にわたり仮想空間で教育(クローニング)を行うことと、その場所となる”保育器(ポッド)”を考案しています(ミステリーファイル032)。

スポンサーリンク

すなわち…

2188年から2000万年後、宇宙を漂った「探査機」が「RS13アルファ惑星」に辿り着き、テラフォーミング(…惑星の環境を改造し、人類が生存可能な状態にすること)が完了。

放課後の買い食いも立派な文化の継承

そののち、「探査機」で運ばれた遺伝子情報(DNA)から生み出されたクローンたちの(2188年の鞍部玉緒の考えに基づいた)”保育器(ポッド)”内での教育期間中の出来事…計画された20年中の17年目(16歳の主人公たち)が、プレイヤーが見ていた世界/物語というわけです。

そして彼らが生活しているのが「(教育という目的のために)人の手で作られた世界」だからこそ、地球(存在した時代)で暮らしているようなリアルな体験でありながらも、年代別の空間(セクター)として区切られた、いわば”部屋”…直径30kmの範囲、世界の端(制限)があったということ。

1985年:(クローン)網口と鷹宮が辿り着いた世界の端

適合者とは…/15人とは…

『箱舟計画』において未来に運ばれた遺伝子情報(DNA)は、2188年の記録上人類最後の”15人”

彼らの遺伝子情報(DNA)を元に誕生したクローンである”15人”は「適合者」と呼ばれ「ゲート(転移)や機兵、中枢を操作できる資質を持つ者」とされています(ミステリーファイル076)。

実際のところ本作は「”13人”の主人公」と大々的にアピールされ、”13人”分の章立てで展開されていることからも「”13人”の物語」という印象がある中で、作中で語られる世界を滅ぼす”D(ダイモス…怪獣)”を呼び寄せる「”15人(十五人)”の少年少女」というワード、数字の不一致によって混乱を招いているかもしれません。

そんな、物語の中心にいる”15人”とは…?

まずは機兵に乗って戦うことになる”13人”の主人公…鞍部十郎/冬坂五百里/薬師寺恵/関ケ原瑛/南奈津乃/鷹宮由貴/網口愁/東雲涼子/三浦慶太郎/緒方稔二/如月兎美/比治山隆俊/郷登蓮也

そこに沖野司/鞍部玉緒の2人を加えた”15人”です。

「”13人”の主人公の物語」でありながらも、残る2人(沖野司と鞍部玉緒)の「適合者」としての存在(働き)の重要性や、(主人公ではない理由だと思われる)機兵に乗らない/乗れない理由は作中で明かされています。

スポンサーリンク

セクターと移動可能な年代は…

『箱舟計画』における”保育器(ポッド)”での教育体験(生活体験)する「セクター」と呼ばれる仮想居住区(居住施設)

2188年:(オリジナル)森村と三浦の会話

クローン教育の計画立案にて「”どの時代”から生まれる精神が最も望ましいのか/”どの時代”を体験させるのが良いのか」という結論が出せなかったことから、候補に挙がった年代別の居住区…5つの年代(セクター)が作られ、主人公たち「適合者」の”15人”が分散された状態で生活して(教育を受けて)います(ミステリーファイル177)。

”15人”の元(オリジナル)である2188年の人物たちの姿/年齢はバラバラですが、現在の姿は遺伝子情報(DNA)によるクローン誕生=教育のスタートが(ほぼ)同じため、全員が(学年は違えど)16歳というわけですね。

そんな彼らが生活するセクターは40年間隔で、それぞれに教育期間である”20年”が準備されており、2188年に(年代が)近い方から順に番号が付いています。

配置は真ん中にある「セクター0」と呼ばれるデータ保存領域(居住区ではない)とだけ繋がっており、居住セクター同士は独立した状態です(転移でのみ移動するのはそのため)。

セクター1:2089年-2109年
配置適合者:鞍部十郎、冬坂、沖野

セクター2:2049年-2069年
配置適合者:関ケ原、東雲、郷登

セクター3:2009年-2029年
配置適合者:薬師寺、網口、如月

セクター4:1969年-1989年
配置適合者:南、鷹宮、緒方

セクター5:1929年-1949年
配置適合者:三浦、比治山、鞍部玉緒

すなわち…

作中で情報が開示されていないうちは、突然転移し(転送されて)時代が変わることに対して「別次元/未来/過去(から来た)」というタイムトラベルを想像させるものですが、実際は並行に進行中の仮想空間(施設という名の部屋)を個人が横移動していたに過ぎないのです。

ゲーム本編は1969年から始まっている「セクター4」を中心に進行しており、「セクター4(1969年)」の(16年~)17年目=”1985年”が多く登場しますが、他のセクターも同様の歳月が経過しています。

そのため、”1985年(セクター4)”から移動した(飛んだ)先も各セクターの(16年~)17年目である「2105年(セクター1)」「2065年(セクター2)」「2025年(セクター3)」「1945年(セクター5)」となっているわけです(回想も含むため1年前の表記の場合もあります)。

転移が起きた(起こした)際に常に「40年」単位で飛ぶのはこの概念によるものです。

作中ではほぼ描かれていませんが「適合者」は(15歳~)16歳までは(一部意図的に移動させられながらも)それぞれ振り分けられたセクター(時代)で過ごしていたことになります(各人物たちのセクター移動の時系列は別途まとめます)。

1976年:1969年生まれの緒方の7歳時の記憶

世界(セクター)が崩壊してしまう理由

作中で世界(セクター)が”怪獣”によって襲撃され崩壊=人類が滅亡してしまう理由は…?

2188年、(井田の裏切りに合い)人類に失望した東雲涼子が『箱舟計画』を失敗させることを目的に、教育のために準備されていた仮想空間のプログラムに「ダイモスコード(Dコード)」と呼ばれる”怪獣”を呼び出すプログラムコード(ウィルス的な)を埋め込んだため。

その状態で出発した「探査機」は、クローンたちの教育期間中である16年目ごろからセクターに”怪獣(ダイモス)”が呼び起こされるようになり、襲撃を受けた結果、世界(セクター)が順に崩壊していってしまいます。

これにより『箱舟計画』の最終工程(適合者15人が20年の教育を経て、新たな惑星に降り立つ)が完了出来ず、「怪獣に全セクターの中枢が制圧されると世界が自動的に作り直される(リセット)という探査機の仕様を繰り返しています。

作中ではこの半強制的な動きが「ループ」と呼ばれ、本編時点で詳細は不明ながらも、(施設の耐用期間から)少なくとも300回程度は「ループ」が行われているとされています(ミステリーファイル078)。

ちなみに…リセットによって「ループ」しているのは”教育を行っている仮想空間(施設世界)上のこと”であり、現実世界は相応の時間が経過しています(実世界がループしているわけではない)。すなわち「RS13アルファ惑星」に辿り着いてから既に4800年(16歳×300回)ほどは経過しているということですね。

スポンサーリンク

ループを認識している?人

世界は”怪獣(ダイモス)”の襲撃によって”リセットのちループ”を繰り返しており、その度に生まれ変わる主人公たちは(当然)今回(のループ)の記憶しか持ち合わせていません(プレイヤーもその認識で物語を見届けています)。

しかし一部の人物において、1周前/2周前のループでの出来事が描かれることで今回(のループ)の物語が混乱しやすくなっています。

そんな、過去のループの記憶(記録)が今回のループで登場する理由は…?

前述した「セクター0」という年代別セクターに隣接したデーターの保存領域に書き込まれ/避難されていた人物がいる(人物のデータがある)ため。

それにより、リセットの影響を受けなかった(データとして残った)存在として、「和泉十郎(426・柴九太・しっぽ)」「森村千尋(先生・幼稚園児)」「井田鉄也」「BJ(三浦慶太郎)」「因幡深雪」「鞍部玉緒」などが今回のループでも登場します。

彼らの1周前/2周前のループ時の記憶(記録)やデータが乗り移ったドロイド(AI)が今回のループ(本編)に介入し、本人とあわせて登場(存在)してしまっているため、「同じ人物が複数人いる?」という混乱する状況が生れているわけです。十郎に至っては姿を変えてうろちょろしているので余計に分かりずらいと思います。

★「十三機兵防衛圏」の謎/冬坂五百里や森村千尋(解説&考察)(↓)

※この辺は事細かに紐解いていくことは出来ますが、今回は概要説明のため省略します。

ちなみに…「適合者」となりえるのは今回のループにおける”クローン”のみとされており、以前のループ者(のデータ)は「適合者」にはなれません=「元適合者」という存在になっています(ミステリーファイル076)。

上記における、リセットを回避しループを超越した彼らがいた(彼らの記録(記憶)があった)からこそ、”怪獣(ダイモス)”を倒し、壮大な『箱舟計画』が完遂するわけですが、彼らが今回のループにおいてあくまでも”協力者や導くもの”としての存在、機兵に乗らない(乗れない)のはそのため(「適合者」ではなくなっているため)です。

★年代と年齢早見表/混乱しそうなところまとめ(↓)

言動の不一致性?

今回のループにおける15人の「適合者」は、2188年の年齢/役職/立場など様々な人物たちの遺伝子情報(DNA)を持った”クローン”です。

そして、遺伝子情報(DNA)=完璧な同一人物ではないため、オリジナルの人物から趣味や嗜好など一部引き継がれた(遺伝した)要素があるといった程度に過ぎないのです。それは1周前、2周前(描かれていませんが全ての周回)の人物(クローン)にも言えることです。

すなわち、2188年の実在した人物と各周のクローンは、遺伝子情報が同じとはいえ性格など形成する要素が変動する可能性が大いにあるわけで、なによりも”歩む人生(目的)が異なっている”ことから言動が一致しないのは当然だと言えます。

クローンたちが(誕生のタイミングで)同一年齢であること、配置された時代(セクター)の違い、転移における出会いなど、今周(のループ)は特にハプニングを含めた偶然の接点によって「適合者」たちの運命が交錯しています。

それらを象徴するように、交わるはずのなかった人間関係(主に好意の対象)が生み出されることに始まり、2188年から関係性が変わるのも、逆に遺伝として本能的に変わらない(と解釈できる)カップリングがあるのも印象的です。

スポンサーリンク

関連記事

★年代と年齢早見表/混乱しそうなところまとめ(↓)

★「十三機兵防衛圏」の謎/冬坂五百里や森村千尋(解説&考察)(↓)

©ATLUS ©SEGA
タイトルとURLをコピーしました