【ネタバレ注意】「十三機兵防衛圏」のカップリングについて考える(まとめ&考察)/「十三機兵防衛圏」の謎

【ネタバレ注意】「十三機兵防衛圏」のカップリングについて考える(まとめ&考察)/「十三機兵防衛圏」の謎

この記事では「十三機兵防衛圏」における15人の「適合者」たちのカップリングについてまとめていきます。

★「十三機兵防衛圏」を理解するための概要とポイント(考察)(↓)

当記事は作中のカップリング=ネタバレを含んでいます。
本作はネタバレに触れることで面白さが半減する危険性がありますので未プレイの方は閲覧の判断に十分ご注意ください。

目次

ポイント

本作のカップリングにおいての考えでポイントとなるのは2点あります。

①:オリジナル…2188年の関係性(=クローンへの本能的遺伝)

オリジナルの人物である「2188年の地球最後の15人」の中で生まれていた関係性(主に好意)が『箱舟計画』で生まれるクローンに本能的に(何らかの影響を持って)遺伝している可能性の点。

②:クローン…セクター移動で生まれた関係性

300回目のループで「適合者」たちのセクター移動が頻繁に行われたことによって、別セクターの「適合者」との交流で生まれた関係性(カップリング)の点。

特に2188年では年齢差が大きかった「適合者」たちが、『箱舟計画』におけるクローン生成で最大でも1歳差に集約されたことで、カップリングが非常に多く生まれています。

なにより、彼ら(15人)から人類を増やしていく/行かなければいけないことを考えれば、設定の時点での「恋愛脳」は織り込み済みの可能性もあります。

「適合者」のセクター配置

先に「適合者」のセクター配置は以下。

セクター1:2089年-2109年
配置適合者:十郎、冬坂、沖野

セクター2:2049年-2069年
配置適合者:関ヶ原、東雲、郷登

セクター3:2009年-2029年
配置適合者:薬師寺、網口、如月

セクター4:1969年-1989年
配置適合者:南、鷹宮、緒方

セクター5:1929年-1949年
配置適合者:三浦、比治山、玉緒

組み合わせ、セクター配置についての決定権はイベントアーカイブから、2188年の森村博士鷹宮教授だと予想できます。とはいえ(語られていない以上は)細かにルールを持って分配&配置している印象はなく、重要視されていない部分だと言えます(2188年の全員に接点があるわけではないのでここは当然といえば当然)。

このことから考えられるのは2人がそれぞれ自身の周りだけは決めたというところで、森村は和泉(恋人)沖野(息子)を、鷹宮は南(娘)を自身と同セクター生まれにしたといえます。

セクター配置で希望を出したのは「20世紀の戦前に住んでみたかった」と森村に通信で話をしていた三浦。彼は希望通りに【セクター5】生まれになっているのはゲーム内でご存じの通り。

カップリング

過去のカップリング

まず先に、クローンの元である2188年のオリジナル人物たちのカップリング、恋人関係だったと読み取れるのは以下。

【和泉十郎 × 森村千尋】

【三浦慶太郎 × 南奈津乃】

【比治山隆俊 × 沖野司】

【井田鉄也 × 東雲諒子】

【井田鉄也 × 東雲涼子】については井田が利用していただけという印象も強いですが、資料等では「恋人」と記載されています。

本編のカップリング

上記(の過去の関係)も踏まえつつも、物語の中心である300回目のループ時のカップリングについて紹介していきます。

以下、各セクター表記は=”S(数字)”で記載しています。

鞍部十郎×薬師寺恵

【鞍部十郎[i]300回目のループ適合者の和泉十郎 (S1)× 薬師寺恵(S3)

鞍部十郎のセクター移動(S1S2S3)が要因となって生まれた(出会った)カップリング。

2188年は【部下の子供】と【父親の上司】の間柄で、恵は当時8歳。恵の父親に変わって十郎が彼女を助けていますが、(年齢差的にも)恋愛には発展しない関係であったことからもクローンとしての運命を感じる2人です。

冬坂五百里×関ヶ原瑛

【冬坂五百里[ii]300回目のループ適合者の森村千尋(S1) × 関ヶ原瑛(S2)

冬坂五百里のセクター移動(S1S4)、関ヶ原瑛のセクター移動(S2S4)が要因となって生まれた(出会った)カップリング。

2188年は【ターゲット】と【暗殺者】の関係と、ある意味運命を感じずにはいられない2人です。

特に「和泉十郎(鞍部十郎)」と「森村千尋(冬坂五百里)」は2188年とあわせて、クローンになってからも同じセクターで【恋人関係(好意の対象)】であったことが読み取れますが、300回目のループに限っては冬坂五百里のセクター移動が意図的に行われ、同じ時代を生きていないことで新たなカップリングが生まれており、作品が描いている「生きる時代や場所が違えば…」を象徴していると言えます。

沖野司×比治山隆俊

【沖野司(S1) × 比治山隆俊(S5)

沖野司のセクター移動(S1S5)が要因となって生まれた(出会った)カップリング。

300回目のループ時は沖野司の変装姿である堂路桐子に比治山が恋心を抱いたのが始まりですが、その後正体(性別)を知っても比治山の好意は変わっていません。

2188年に恋人関係(①)であったことからも自然な導きだと感じられます。

東雲涼子×郷登蓮也

井田鉄也(1周前)への東雲の一方的な好意

【東雲涼子(S2) × 郷登蓮也(S2)

この2人については同セクター(S2)出身のカップリング(ただしエピローグの受け取り方次第/明確には表現されていません)。

東雲先輩は2188年のオリジナルが持っていた井田鉄也への感情(①)をかなり引き継いでしまっていた印象で、300回目のループ時は前周のクローンである井田(1周前)=井田先生に執着したり、セクター移動(S2S3S4)で出会った網口愁[iii]300回目のループ適合者の井田鉄也に嫉妬や恋心のような奇妙な感覚を抱いたりと依存度高め。しかしどちらにも想い人がおり、結ばれることはありません。

郷登蓮也についても、森村千尋(2周前)=森村先生に(好意どころではない)好意を持っていましたが、末路についてはご存じの通りで。

中学時代に恋人同士(設定資料より)でもあり、最終的には(残った者で)収まるところにおさまった。という組み合わせ。

網口愁×鷹宮由貴

【網口愁[iv]300回目のループ適合者の井田鉄也 (S3)× 鷹宮由貴(S4)

網口愁のセクター移動(S3S4)が要因となって生まれた(出会った)カップリング。

井田の印象(のせい)で、網口に何か裏があるようなちゃらちゃらしたイメージを筆者は少なからず持っていたのですが、網口は由貴ちゃん一筋で安心、由貴ちゃんが気が強いのもいいバランスのカップルです。

如月兎美×緒方稔二

【如月兎美(S3) × 緒方稔二(S4)

如月兎美のセクター移動(S3S4)が要因となって生まれた(出会った)カップリング。

あまり明確な”きっかけ”を感じない2人でしたが、筆者は緒方の男気(制御鍵の行方を知ったあとの対応)を評価しております。緒方が好きならいいじゃない(笑)のスタンス。緒方の駅でのメッセージ&如月の返答はグッときます。

南奈津乃×三浦慶太郎

【南奈津乃(S4) × 三浦慶太郎(S5)

南奈津乃のセクター移動(S4S5)が要因となって生まれた(出会った)カップリング。

2188年に恋人関係(①)であったことからも自然な導きだと感じられる組み合わせです。筆者の推し(笑)

補足:その他、前周から引き継がれたカップリング

井田鉄也(1周前)×如月兎美(1周前)

【井田鉄也(1周前)× 如月兎美(1周前)[v]因幡深雪

300回目のループに引き継がれた、299回目のループ時(=1周前)の配置適合者(セクター)内のカップリング。

井田の執着や、2人のラストイベントをどう受け取るか一番想像の余地がある関係と言えます。

和泉十郎(2周前)×森村千尋(2周前)

【和泉十郎(2周前) × 森村千尋(2周前)】

300回目のループに引き継がれた、298回目のループ時(=2周前)の配置適合者(セクター)内のカップリング。

2188年(①)の関係も去ることながら、長い間すれ違った2人が再会&結ばれるEDシーンはグッときました。

さいごに

エンディング後(エピローグ)については(公式より)プレイヤーそれぞれの想像が正解=無限の可能性とされていますので、皆さんも想像を膨らませて楽しめればいい要素ではないかと思います。

★年代と年齢早見表/混乱しそうなところまとめ(↓)

★「十三機兵防衛圏」の謎/鞍部十郎と和泉十郎(解説&考察)-その①(↓)

★「十三機兵防衛圏」の謎/鞍部十郎と和泉十郎(解説&考察)-その②(↓)

★「十三機兵防衛圏」の謎/森村千尋と冬坂五百里の解説記事(↓)

©ATLUS/©SEGA

References
i 300回目のループ適合者の和泉十郎
ii 300回目のループ適合者の森村千尋
iii, iv 300回目のループ適合者の井田鉄也
v 因幡深雪

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