【ネタバレ注意】因幡深雪とは何者なのか?(解説&考察)/「十三機兵防衛圏」の謎

【ネタバレ注意】因幡深雪とは何者なのか?(解説&考察)/「十三機兵防衛圏」の謎

今回は「十三機兵防衛圏」に登場する、新人アイドル歌手「因幡深雪」について、彼女は何者なのか、そして動きを整理していきたいと思います。

★「十三機兵防衛圏」を理解するための概要とポイント(考察)(↓)

★年代と年齢早見表/混乱しそうなところまとめ(↓)

★「十三機兵防衛圏」のカップリングまとめ(解説&考察)(↓)

物語の真相に触れた内容となっています。
本作はネタバレに触れることで面白さが半減する危険性がありますので未プレイの方は閲覧の判断に十分ご注意ください。

目次

因幡深雪について

因幡深雪って何者?

まず先に結論から、因幡深雪とは…1周前(のループ)の如月兎美です。

如月兎美因幡深雪、名前が違うことで混乱しやすいのですが、如月(1周前)が身を隠すために使った芸名(アイドル名)が因幡深雪です。すなわち2188年の如月兎美のクローンということ。

ちなみに一番起こりやすい誤解(ミスリード)として、パッと見の印象で東雲諒子と思いがちですが…因幡深雪(1周前のループの如月兎美)と東雲諒子に関連性はありません。

因幡深雪の動き/1周前のループ

・2025年(「セクター3」/17年目/16歳)
 …森村(2周前)によって保護される。

因幡深雪は1周前のループ時に「セクター3」で生まれ、怪獣に襲われた街で森村(2周前)三浦(1周前)に保護された如月兎美=如月(1周前)です《イベントアーカイブ014》

この場では井田(1周前)も一緒に保護されています。

1周前(のループ)は井田鉄也が配置設定通りの「セクター3」で育っており、それによって出会えた如月(1周前)井田(1周前)はお互いに好意を抱いています。

2人はネットの世界では歌唱系動画投稿者/如月と、その視聴者としてコメントを送るFE8(フェイト)/井田という関係でもあります。

・1985年(「セクター4」/17年目/16歳)
 …森村(2周前)らとともに「セクター4」にて”怪獣(ダイモス)”との最終戦に挑んだものの敗北する《イベントアーカイブ016》

如月(1周前)は、比治山(1周前)三浦(1周前)玉緒(1周前)と共に自身のデータを保存するため(…次のループでも存在し続けるため)、保存領域である「セクター0」への転送を試みるも、その最中に怪獣の攻撃による事故でデータが破損し一部だけの保存状態になってしまいます(これに気付くのは次のループが始まってから)。

同じく、森村(2周前)と最後まで戦場に残り未来を託された井田(1周前)は、森村(2周前)の犠牲がありながらも「セクター0」に転送されています。

ここで世界は全崩壊…【リセット】

因幡深雪の動き/最後のループ

・2089年(「セクター1」/1年目)
 …300回目(最後)のループが開始され、井田(1周前)が(1周前の)16歳の状態で無事に「すみれ橋」に転送/再生される《イベントアーカイブ017》

そして同じく16歳時のデータで再生された森村(2周前)と合流を果たしますが、如月(1周前)は前述の事故により再生されず、出会うことは出来ませんでした。

このイベント自体は如月(1周前)/因幡深雪のことではありませんが、《300回目(最後)のループに記憶を保持した井田(1周前)が再生された》というのが次のイベントしかり大事なポイントとなっていきます。

・2100年(「セクター1」/12年目/16歳)
 …井田(1周前)によってドロイド体で復活する《イベントアーカイブ020》

井田(1周前)は、再生されなかった如月(1周前)と再会するための研究に没頭し、8年を費やしながらもドロイド(体)を開発。そこに如月(1周前)のデータ(意識)を埋め込むことで彼女を復活させます。

これは、2089年から始まった「セクター1」の11年後(12年目)=2100年のことで、井田は27歳(16歳+12年目)になっています。

ここで1周前のデータが再生された(スタートした)如月は(保存時の)16歳のため、同ループ生まれでありながら2人には歳の差が生まれ、再生されたばかりの如月(1周前)は11歳差になった目の前の井田(1周前)の風貌の変化に反応しています。

・2100年(「セクター1」/12年目/16歳)
 …今週(のループ)にて1周前(のループを生きた)、自身(と+3人)のデータが再生されなかった理由(…前週の転移中の爆発事故)を井田(1周前)森村(2周前)に説明する《イベントアーカイブ021》

この真実を聞く以前に井田(1周前)の嘘により未再生が和泉(2周前)/426の仕業だと思わされた森村(2周前)は既に和泉(2周前)/426を抹消しており、この行動に対して後悔の念に駆られることになります。

★森村千尋についての時系列は別途まとめています。

・2100年(「セクター1」/12年目/16歳)
 …和泉(2周前)/426に体(ドロイド体)を奪われる《イベントアーカイブ023》

同年、井田(1周前)は森村(2周前)によって抹消された和泉(2周前)/426から、彼が持っている情報(*補足)を引き出そうと「セクター0」にある彼のデータ(和泉(2周前)が保存していた32歳のデータ)を無機質ドロイドにインストールします。

*補足和泉(2周前)/426が最後に行っていた研究は、インナーロシターで人間の脳に記録をダウンロードするというもの。研究は成功している(とされている)が、実験データは全抹消されている(詳細不明)。

井田(1周前)和泉(2周前)/426の持つ情報を知りたかった理由は他でもない、この研究を使って今周の如月に、如月(1周前)の意識/記憶を移すため=今周の如月を犠牲にして、自分の愛した1周前の如月を本物(人間)にするためでした。

この時点で和泉(2周前)/426を何度も(無機質)ドロイドにインストールし、様々な情報を引き出している(引き出そうとしている)とされています。

自身のドロイド体が出来上がった如月(1周前)如月ドロイドは、井田(1周前)の計画に賛成するはずもなく、むしろ大反対。

和泉(2周前)/426は、反発する如月(1周前)を見て「ドロイドにせず、データをそのまま肉体(今周の如月)に移せばよかったのに」井田(1周前)に指摘します。

ここで井田(1周前)は無機質ドロイドにインストールした和泉(2周前)/426を消去する作業に入り、コンソールの見張りを如月ドロイド/如月(1周前)に依頼します。

しかし、ここで前回のインストール時に脱出の計画を立てていた和泉(2周前)/426は、自身を如月ドロイドに転送(入れ替わり)=如月ドロイドを乗っ取って逃亡します。入れ替わった如月(1周前)は吊られた無機質ドロイドに移され取り残されてしまいます。

ここから和泉(2周前)/426は如月ドロイドとして体(脚)がある状態になり、目的を達成するための行動を取っていきます。この如月ドロイド(中身は和泉(2周前)/426)が咲良高校の女子トイレで南奈津乃を襲った張本人です。

★和泉十郎についての時系列は別途まとめています。

・2100年(「セクター1」/12年目/16歳)
 …自身ではない人物たちのドロイド制作を井田(1周前)に依頼する。

和泉(2周前)/426と、如月(1周前)が入れ替わったことに気づいた井田(1周前)は、彼女のためのドロイドを再度作ることを伝えますが、如月(1周前)は自分以外の人物たちの身体を作ることを優先するように言います。

これについてはその後に続くやり取りから三浦(1周前)比治山(1周前)のことであり、玉緒(1周前)の記憶をダウンロードした玉緒ドロイドはイベントの前後は不明ながら同年既に作られていたと思われます《ミステリーファイル061》

しかし井田(1周前)は、2人(三浦(1周前)比治山(1周前))は(適合者による制御だと円盤をだますために)機兵にAIとして意識だけを組み込む(=AIの状態で機兵に乗り込み操縦する)ことから身体(ドロイド)は必要ないと伝えます。

この「適合者」以外の機兵操縦がユニバーサルコントロールに見つかれば、不整合データとして抹消されてしまうという危険もありますが、彼らは戦うことを選んだと井田(1周前)は語っています。しかしそのことを聞いた如月(1周前)は自分も同じように機兵に組み込んで欲しいと依頼し、井田(1周前)を落胆させます。

井田(1周前)はここで今周のループでの如月(1周前)と歩むことを諦め(=彼女の望み通り機兵に組み込み)、次のループでやり直す=(今周が最後のループと知らないので)早急にリセットを行うように仕向けることに決めます。

この彼の欲望に満ちた思考が『機兵汚染事件』を引き起こした原因です。

・2064年(「セクター2」/16年目/20歳…16歳+5年目)
 …『機兵汚染事件』に巻き込まれる。

意識だけ機兵に組み込まれた如月(1周前)は「セクター2」での怪獣(ダイモス)との戦闘時に(井田(1周前)の依頼で東雲関ヶ原の機兵にセットした)ウイルスプログラム【DD426】による『機兵汚染事件』に巻き込まれてしまいます。

如月(1周前)が乗っていたのは第三世代の16番機兵

ちなみに決戦前夜、関ヶ原から井田(1周前)に第三世代の操作権限が変更されています。

そして機兵汚染の状況をみた森村(2周前)/森村先生からの人命優先の命令によって、井田(1周前)郷登による機兵の強制転送を実施。これは緊急の対応であり、誰が何処に転送されるのかも誰も分からない状況でした。

この結果、如月(1周前)は16番機兵と共に現実世界である軌道上の司令船=世界(セクター)の外に期せずして転移したことで、この世界…すなわち『箱舟計画』の全てを知ることになります。

★『機兵汚染事件』については別途まとめています。

・1985年(「セクター4」/17年目/21歳…16歳+6年目)
 …網口愁(…今周の井田鉄也)に接触を試みる。

全てを知った如月(1周前)は『箱舟計画』の中心にいる「適合者」に(彼らが助かるための)この世界からの脱出方法を伝えるため、新人アイドル/因幡深雪として歌番組(データ)に侵入。

ユニバーサルコントロールの監視をかいくぐり、(頼りになる)井田のクローンである今周の井田鉄也=網口愁にコンタクトを取り、情報を提供していきます。

如月(1周前)/因幡深雪は最終戦(17年目)の時点では21歳(2100年に16歳で再生され6年目)。

井田(1周前)の研究によってイレギュラーなタイミングでデータが再生されたため、周回者や適合者とは違う年齢になっています。…とはいえ、年齢を重ねる実態(ボディ)がないのである意味「ずっと16歳のまま」とも言えるのかもしれません。

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©ATLUS ©SEGA

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