【FF7書籍】「FINAL FANTASY VII REMAKE Traces of Two Pasts」/読後感想文

7月15日に発売されたばかりの小説「FINAL FANTASY VII REMAKE Traces of Two Pasts」を読み終わりました。新鮮な情報のうちに(忘れないうちに)、感想を書き残しておきます。

予想以上に「FF7」ファン向けというか、長年の思いがあるからこその味わいもあり、「FF7」が好きな人、「FF7/FF7R」をプレイをした人は必読レベル、間違いなく楽しめる1作です。

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「FINAL FANTASY VII REMAKE Traces of Two Pasts」とは…?

FF7関連では3冊目の小説、「FF7(FF7R)」のシナリオライターでおなじみの野島一成氏の作品です。

ハードカバーの単行本で408ページと大ボリュームですが、文字は大きく、会話も挟まるため、普段小説を読まないって方や、活字が苦手な方にも読みやすいと思います。

私は読み始めたが最後(小説大好き)、先が気になりあっという間に読み終わりました(5時間くらい)。

FINAL FANTASY VIIの世界を彩るふたりのヒロイン、エアリスとティファの知られざるそれぞれの軌跡
e-STORE製品紹介より)

構成はティファ編とエアリス編の2部構成+「FF7R」が発売された際のワールドプレビュー(ムック本)に載っていた、「絵画の中の調査隊」というエアリスに絡んだ外伝的な短編の計3作が載っています。

表紙からは「ティファとエアリスの話(友情話)」という印象も持たれそうですが、製品紹介にもあるように全く違います。二人のこれまで。の話が、それぞれに語られているという内容です。

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読了後の感想/みどころ(読みどころ)

感想を簡潔に一言でまとめると、「ティファとエアリス、2人のこれまで語られていなかった空白期間を知る(埋める)ことが出来る」という「FF7(FF7R)」ファンが待ち望んでいたであろうで内容です。

語られる出来事の内容(詳細)や人間関係の接点などについても(「FF7R」から見ての)矛盾はなく、各人の心情(行動心理)も理解の追いつくものでした。少しでも気になる方には声を大にしてオススメしたい完成度です。

この書き方を好まない方もいると思いますが、本作はタイトルを見ると「FF7R」に紐づく作品であると解釈できます。すなわち本作で語られていることは「FF7R」の世界(線)を構成する要因であり、(2人の軌跡は心情なども含め)以後の作品(続編)にも生かされていくのではないかと思います。

そういった意味でも是非読んでおきたい(知識として入れておきたい)情報が溢れていました。

以下、読了後の感想=ある程度本編の内容に触れた話をしますのでネタバレにご注意ください。
本来の目的としては個人の感想と未読の方に興味を持ってもらいたいという観点のため要点だけまとめています(是非本を読んで確認を!)。
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ティファ編/ティファの軌跡

ティファ編(ティファの軌跡)は「FF7R」ゲーム本編後、ミッドガルを離れ、カームを過ぎ、(おそらく)チョコボファームあたり(という設定)でティファが過去を語っています。

ニブルヘイムでの幼少期の話からはじまり、今現在に至るまで(セブンスヘブンで働くまで)をティファの視点、彼女の言葉でその時々の心情を交えながら、思い出として語られていきます。

メタ的には、ティファ(の設定)に対して知りたかったこと(気になっていたこと)、彼女を構成するもののほぼすべてともいえるような事細かな部分が要点的にまとめられていました。

ここで詳細を書くことはできませんが、あの時のあれはなぜああだったのか(本を読めば私が言いたいことは分かる(笑))。みたいな、原作や派生作品など思い出の成り行きを知る人からすると、インパクトのある場面/出来事(もはや小ネタ)に対して言及されている場面も多く、非常に興味深いものでした。

たとえば(以下大枠で抜粋)

・ティファの視点でのティファとクラウドの関係(二人のエピソード)
・ティファってクラウドのことどう思っているの?(いつからどんな感情?)
・クラウドたちが村を出てから「ニブルヘイムの壊滅」までのティファの日々
・ザンガン師匠との関係性/弟子入りの経緯
・「ニブルヘイム壊滅」後の生還と、その後の生活
・「アバランチ」の面々やバレットとの出会いと「アバランチ」への参加の経緯
・マーレさんとの出会い、「セブンスヘブン」で働くことになる経緯

当ブログでも「FF7」や派生作品等含めてのティファの運命、重要なポイント、大事なこと、忘れてはいけない出来事は、書籍「ファイナルファンタジーVII 10th アニバーサリー アルティマニア」を参考にまとめを行いましたが、それプラス本作(上記の詳細)でさらにティファという人物に対する知見が深まりました。もちろん更に好きになりました。

*ティファのこれまで/運命ポイント

ティファとクラウド

ティファとクラウドのニブルヘイムでの関係性、彼女のクラウドに対する気持ちについては複数のエピソード(記憶)を交え語られており、「FF7R」は”より”原作「FF7」で描き切れていなかったこと(プレイヤーの指摘が強かった部分(笑))、特にキャラクター個人の感情(心情)、見えない距離感を描いている印象をこの本でも受けました。二人の関係が好きな方にはこの上ないものでもあるといえるでしょう。

*ティファとクラウドの関係

*原作のティファを語る(私も偉そうに指摘しちゃってるな…(笑))

*原作から変わった二人の思い出「給水塔の約束」

空白期間

個人的に本作で一番新鮮味があったのは、「ニブルヘイムの壊滅」後、ザンガン師匠によって一命をとりとめたティファがクラウドと再会するまでの間(約4~5年)ミッドガルで何をしてどうやって生きていたのかについて。15歳でミッドガルで一人で生きていくことになった生活の詳細や「セブンスヘブン」で働くきっかけなど、すべての巡りあわせ、大きな空白の部分が描かれています。

”孤独”や”苦労”といった想像しうる大きな印象はあっても、そこに物語(エピソード)が加わることで、よりキャラクターのことを好きになれるというのは幸せなことだなと読みながらにかみしめました。

彼女が「アバランチ」の活動と、民間人への影響の間で苦悩している複雑な心情もゲーム本編と合わせてさらにより一層感じれるものであり、「セブンスヘブン」への思い入れなども、これまでの作品では一度も語られていない期間でのティファの経験や成長を知ることが出来ました。

アバランチとの関係

ティファとアバランチの出会い、特にジェシーとの関係も印象的でした。

二人については「FF7R」のワンシーン(セリフ)がきっかけで(意図せず)仲良くなさそう…的な印象を持たれた気がしていて、もしやそれを解消しに来たのかな…?とか下世話な感想を抱きつつも(笑)、二人には二人にしか分からない関係が出来ているからこそ、ジェシーが作戦前にティファに対して結構キツイ(そう受け取られそうな)印象を抱いていたり、それをあえて部外者に対して口にしたのかなと思いました。

二人の関係の本質はそこではないんだろうだなと、今作を読んでゲーム本編での二人の少ない会話やシーンはむしろ深みが増しました(ベタベタしてる二人を映像で見てみたいなぁ…)。

ニブルヘイムの壊滅

他にも「ニブルヘイムの壊滅」については、”クラウドが話したこと(カームの場面)”として片づけられてはいますが(「FF7R」の次作で描かれる内容でしょう)、その直前までの出来事(ティファの動き)が語られていました。

以前「ニブルヘイムの壊滅」についてもあれこれ考察したり気になったことをまとめたこともあって、それらに言及するような内容/派生作品についてなども本作で記載があってうれしかったです(ティファの猫とかタークスとか)。次作でどう描かれるのかが更に楽しみになりました。

*「ニブルヘイムの壊滅」について気になること/次作予想

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エアリス編/エアリスの軌跡

ティファ編が長くなってしまいましたが(3,500字…)、お次はエアリス編(エアリスの軌跡)。

エアリス編の舞台はティファ編から更にあと、変装してコスタ・デル・ソルに向かう運搬船の中にて。エアリスの語る軌跡は、神羅ビルの研究施設からの脱出に始まり、エルミナ(義母)との生活、伍番街の教会を見つける(教会を訪れる)15歳までの思い出です。

エアリス編もティファ編同様、ゲーム本編までの空白期間(過去)を埋めるものであり、本編で時々に語られる出来事(運命ポイント)を縫うような、本編での要点を押さえながらも新たな(プレイヤーが知らない)エピソードが語られています。そして同じく、我々が知りたかったこと。がたくさん語られています。

*エアリスのこれまで/運命ポイント

基本的にはティファ編でまとめたことと同じになってしまいますが、エアリスの運命ポイントとそれに付随する出来事の詳細を知ることによって、エアリスに対しての知見が深まり、キャラクターをより好きになれる内容でした。

こちらも大枠だけ。

・イファルナとエアリスが神羅ビルから逃げれたのはなぜか
・イファルナが命を落とすまで/エルミナとの出会い
・エルミナの家はなぜあんな場所(好立地環境)にあるのか
・エアリスの古代種(セトラ)の能力について(の詳細)
・エルミナの旦那さんのお別れを察知した経緯(詳細)

「FF7」やクラウドとの接点上、当たり前なのですがエアリスの方がティファと比べて過去について語られていることがそもそも少なかったため、新しい情報というよりも今まで一切語られていなかったこと、(新しく作られたであろう)知りえなかったエピソードという印象が強く残りました。

この新たなエピソードであるエルミナとの生活部分がエアリス編の大枠を占めており、0から始まるレベルのお話のため、多くを語ることは控えます。是非ご自身で読んでいただきたい内容です。

ただし本編で語られていた部分を補足するようなお話もあり、たとえばエルミナとエアリスの出会いはゲーム本編でも描かれていますが、その場面についてエアリスの視点でよりさらなる詳細が描かれています。

そして同様の描き方で特に印象的だったのがエルミナの旦那さんの最期をエアリスが察知したという出来事について。

こちらもゲーム本編でエルミナがエルミナの視点で語ってはいますが、本作ではエアリス(張本人)がエアリスの視点で古代種(セトラ)の能力の詳細(エアリスの能力値)として語っており、この視点、エアリスによる能力の説明の詳細は今まで聞いたことがなかったため非常に興味深かったです。

エアリスの古代種(セトラ)の能力に付随するようなエピソードはほかにもエアリスの口から語られており、ちょっと意味深でもあるというか、更に考察沼にハマりそうな発言や表現だよなぁ…と頭を悩ませてもしまっているのが正直なところです(笑)

*エアリスの古代種(セトラ)の能力について少し考えてみた

*「FF7R」のエアリスについては分からないことがいっぱい!

あと、印象に残ったのはエアリスの家の近所にあるリーフハウスと関係の深い、そして歳の近いアバランチの一人について。彼をサラッとカッコよく登場させるあたり、これまた良かったなぁ…。

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まとめ

「FF7R」で描かれている”今”がある以上は、文字だけだろうとも”今までに起きたこと”、”それぞれが辿って来たこと”として各キャラクターの軌跡の概要は理解は出来ていますが、その大小さまざまな出来事に対しての違和感のない深堀りを今回楽しむことが出来ました。

ゲームや映像では読み取ることのできない心情の部分、抱えているもの、描き切れないキャラクターたちの生い立ちなどをこうやって文章として読むことが出来るのもまた幸せなことであり、これが文章(小説)の魅力だと思っています。

*小説「ファイナルファンタジーVII外伝 タークス~ザ・キッズ・アー・オールライト~」の感想

*小説「On the Way to a Smile FINAL FANTASY VII」の感想

野島一成氏のシナリオ(小説)においては「FINAL FANTASY X-2.5」という「FF10」の外伝小説でやや評価を落とした気もするのですが…(私はへこんだ(笑))、「FF7」関連の小説3冊については時系列は異なりますがどれもオススメしたい内容、出来です。

興味を持っている方は是非読んでみてください!

記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の商標、または登録商標です。

[FINAL FANTASY VII]
Copyright (C) 1997, 2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.

[FINAL FANTASY VII REMAKE]
© 1997, 2020 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
CHARACTER DESIGN: TETSUYA NOMURA / ROBERTO FERRARI
LOGO ILLUSTRATION:©1997 YOSHITAKA AMANO

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