【FF7R考察】ティファとクラウドの関係性とは?/リメイク版の伏線まとめ

【FF7R考察】ティファとクラウドの関係性とは?/リメイク版の伏線まとめ

今回は「FF7」の女性キャラの1人、ティファについて「ティファとクラウドの関係性」とリメイク版の現時点で描かれた伏線を考察していきます。

あくまでも個人の考察であり、正解や不正解にとらわれた話ではありません。
今回ネタバレには気を付けていますが、「FF7」経験者の視点のため(意図せず)核心に触れている可能性もあります。

閲覧の判断には十分ご注意ください。

目次

ティファとクラウドの関係

まずティファとクラウドは故郷・ミッドガルの「知り合い(幼馴染)」です。

そして2人の関係性についてリメイク版の現時点で言葉として明確な情報はこれだけです。

それぞれの表現の違い

作中において2人の関係性を第三者が言葉にしているのは、ジェシーの「知り合い」/ビッグスの「幼馴染」という表現。

このふたつの言葉の意味合いは調べてみると全然異なっていて、「幼馴染」というワードが筆者が思っている以上に親密度の高い言葉であることにビックリしました。興味がある方はググってみてください(日本語って深い!)。

そして、ティファはクラウドのことを「同郷の友達」、クラウドはティファのことを「説明できそうにない」と表現しています。(オリジナル版「FF7」を知っていれば尚更のこと)これらの表現全てが的を得ており、各人が持つ印象の違いが言葉一つで上手く伝えられているなと感じます。

ティファの存在と作中での役割

オリジナル版である「FF7」の物語においてティファ自身も重要な役割を担っているのですが、それらはほぼ全てクラウドが抱えている謎(真相)に付随しており、謎が解明される物語の後半に彼女の見せ場も固まっています(一気にきます)。

すなわち、リメイク版の「ミッドガル脱出まで」の(いわば序盤の)彼女は、謎多き意味深なキャラクターたちの中において(言葉を選ばずに言うならば)単純明快な幼馴染ポジション、ギャルゲー要員に収まっています。

ただこれについて不満などを抱いているわけではなく、リメイク版の現時点においてはその立ち位置で全く問題ありません。

なにより「(自称)幼馴染」という最強設定の時点で十分過ぎる役回りだったことを「FF7R」をプレイした皆さんは感じていることでしょう。

大事な伏線

そんなティファですが、前述の通りクラウドの謎に繋がる(ティファも絡んでいる)伏線とその片鱗はリメイク版でも既にいくつか登場しており、 「FF7」経験者は彼女が抱える葛藤の部分(心情)を理解したうえで=その目線でもリメイク版のリアルな描写を楽しむことが出来たと思います。

「FF7」初心者にはいくつかの重要なポイント(印象的な場面)を今後も「FF7/FF7R」の物語を最大限味わうために是非とも覚えておいて欲しいと思う反面、事細かな匂わせの部分まで記憶しておくことが無理なのは(筆者もそうであったように)重々承知しています。

ただ今後のリメイク版の続編にて、いざ物語の「真相」に到達したときに「あのときのあれか!」と思い出して貰えない、点と点が繋がらない、驚きが薄いなんてことになったらいやだな、残念だな、もったいないな…と。

「FF7」は時系列の繋がり(トリック)が物語の魅力の一つでもあるので、リメイク版の最大の難点は、分作であることにより時間が開いてしまうこと=前作の記憶が薄れることだと個人的には思っています。

この点は制作側も理解されているように、リメイク版の今作では匂わせるといってもかなり断片的、現時点では核心に近づきすぎないように、物語に繋がらないように微妙な(絶妙な)ラインで描いてはあったように感じました。

おさらいというか、まとめというか、

これらのことをふまえて、リメイク版の続編が出た際におさらいをすることを目的として「FF7R」での伏線/ポイントを整理、まとめておきたいと思います。単純に時系列整理にも使えると思います。

年齢は明言されていないものや誕生日などを言い出すと季節までは分からないため微妙にずれている可能性はあります。目安で理解していただければと思います。

リメイク版「FF7R」はオリジナル版「FF7」とは違う世界線だと考察していますが、物語における過去の重要なポイントは(フィーラーによって)《運命》として通過してきていると想定して記載しています。

★リメイク版における”別世界線”設定についての考察(↓)

★世界線について派生作品を整理してみた記事(一つの案)(↓)

★オリジナル版「FF7」のティファについてまとめた記事(願望)(↓)

故郷ニブルヘイムでの思い出

ティファとクラウドはゲーム本編直前にミッドガルで再会を果たしているため(のちに語られます)、2人の関係を語る(探る)には故郷であるニブルヘイムでの思い出が重要になっています。

そんなニブルヘイムでのティファに対するクラウドが抱いている印象や思い出が、3つの年代(服装)で登場しています。

《12年前》…ティファ・8歳/クラウド・8歳

まず登場するのは白い服を着た幼少期のティファで本編内では2つの場面があります。そしてクラウドの思い出としてティファが登場した中では一番幼い頃の記憶になります。

ちなみにこの年代のティファの造形とイベントは「FF7」には登場しておらず、リメイク版で新たに追加されたものになります。

「また 無視した」

家(室内)から外に出たクラウドに名前を呼んで駆け寄ってきてくれるティファ。

クラウドは言葉も発さずそっぽを向いて「また 無視した」とティファに言われてしまいます。”また”ということはこのやり取りが日常的に行われていた様子。

クラウド(の性格)が8歳にして形成されていることがわかる1場面です。

「ティファ 待ってよ」

「また 無視した」にも登場する、ティファを取り囲む3人組男子とのひとコマ。

ここでは「また 無視した」の場面と合わせて分かることがいくつかあります。

・ティファが3人組(男子)に追いかけられている/憧れの的であること。

・この輪の中にクラウドは入っていない(入れていない)こと。

・無視するけど、見ている(目で追っちゃっている)であろうクラウドの視点。

クラウドも他の男子と同じでティファに好意を持っている、気になるんだけど素直になれていない雰囲気、好意の裏返し的(気を引きたい)態度、こじらせ男子感がこのたった2つのシーンでも容易く想像できると思います。

「あの時は ヒザをすりむいただけですんだけど」

上記の場面、思い出にまつわるシーンはありませんが、「FF7」でも同じタイミングで登場した印象的な言葉です。初心者の方はもちろんのこと、大方の人が「何の事言ってるの?」となったのではないでしょうか?

先に答えを言ってしまうと、この言葉はティファとクラウドが8歳の頃の思い出に関連するフレーズです。大分後にはなりますが、いずれ語られる重要な思い出についてのクラウドの記憶です。今はこんな言葉があったこと(クラウドの中で印象的な思い出であること)をうっすらでもいいので覚えておいて貰えれば、後々繋がったときにスッキリとすることが出来ます。

《7年前》ティファ・13歳/クラウド・14歳

次はターコイズブルーのワンピース姿のティファが登場する場面。

2人が共有する重要な約束が交わされたニブルヘイムの「給水塔での思い出」です。

この思い出(約束)は「FF7R」の時間軸から見ると7年前に交わされたものであり、すなわち英雄セフィロスに憧れてソルジャーになるためにクラウドが村を出たのも(およそ)7年前ということになります。

この7年前という詳細な期間はリメイク版の現時点では語られていないため、この後紹介する年単位の記憶のズレに初心者が気づくのは無理だったと思います。

《過去》であることだけは分かりますが予測できるのはそこまでで、現時点では意図的に提示されていない/する必要がないとされているのでしょう。

「ピンチの時にヒーローが助けてくれるの」

ティファのヒロイン願望が明かされる場面。

この給水塔でのやり取りは約束以前にまず「クラウド、イキってるな!」と思っちゃうわけですが(笑)、好意を持っているティファをなんとか給水塔に呼び出し、村を出ることやソルジャーになることを(わざわざ)宣言するという頑張りっぷりです(ほほえましい)。

そんなクラウドを茶化すでも貶すでもなく、「クラウドがソルジャーになって、その時に自分が困っていたら助けてほしいという約束」を取りつけるティファ。

ティファへの印象としては「男子の扱いが上手いな」「持ち上げ上手だな」と、まぁそうなる状況があったわけですからね(取り巻き男子の相手)。

そしてこのワンシーンだけでも、クラウドが村を出る時点での2人の関係性はある程度伺えます。(残念ながら)ティファに村から出て行ってしまうことを悲しまれたり、引き留められる程の親密な関係ではなかったと(そもそもそんな歳でもないですし、田舎であるニブルヘイムで一生生きていくという選択肢がないことも分かります)。

ただそんな関係であっても、作中このやり取りや約束を引き合いに出す場面が登場し、大人になった今でも(今だからこそ)「給水塔の約束」がお互いに(特にティファの中に)印象深く刻まれていることが時間の経過とともに語られることになります(今後のお楽しみ)。

のちに発売された小説において、ティファの視点でニブルヘイムでのクラウドとの思い出や関係性が語られており、より詳細にこの「給水塔の約束」の際のティファの心情を知ることが出来ます。

★小説「FINAL FANTASY VII REMAKE Traces of Two Pasts」/読後感想文(↓)

★リメイク版では「給水塔の約束」の重要度が変わりましたよ!(↓)

《5年前》…ティファ・15歳/クラウド・16歳

最後に紹介するのはカウガールスタイル(ファッション)のティファ。

「FF7」通りにリメイク版の物語が展開されるならば、リメイク版の続編はこの映像のことを語るところから始まるとても重要な思い出(出来事)、「FF7R」から見て5年前に起こった「ニブルヘイムでの騒動」です。

「ぜんぶ 大キライ!」

断片的に映し出されるティファは魔晄炉の中で「ぜんぶ 大キライ!」と叫んでいます。

このシーンだけでは、誰に対しての発言なのかは明かされていませんが、真相はセフィロス、ソルジャー、魔晄炉、神羅、ティファのアバランチの活動の原動力になっている全てに対する怒りが生れた瞬間です。

傍らに落ちていたセフィロスの武器:正宗を持ち魔晄炉の奥へと消えていくティファ。その後彼女がどうなったのかは映し出されていません。

・セフィロスによって父親を亡くしたこと

・ミッドガルにいる理由(ニブルヘイムを出た理由)

・アバランチに参加(協力)している理由

上記は全て、5年前「ニブルヘイムで起きた騒動」によってティファの運命を変えたことです(詳細はのちに語られることでしょう)。クラウドはこの「ニブルヘイムの騒動」を思い出し、「あのときは 守れなかったな」と嘆いています。

クラウドもまた、騒動の中でセフィロスの暴走によって母親を亡くしており、2人ともセフィロスによって、親も村(故郷)も奪われているのです。

セフィロスに憧れて目指したソルジャー、入った神羅カンパニー。憧れていたはずのセフィロスを憎み、追い続けることになった始まりもまた5年前のこの時です。

「ニブルヘイムでの騒動」についても「FF7R」ではかなり断片的な表現であったため、初心者は何も繋がっていないことでしょう(もちろんそれで大丈夫)。
「FF7」でもミッドガル脱出後に詳細が語られるため、情報が出るタイミング(小出し感)に関して言えば「FF7」通りです。続編を待ちましょう。

★リメイク版では「ニブルヘイムでの騒動」がどう描かれるのか?考えてみました(↓)

次ページ:ミッドガルでの再会後のふたり

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